①学校裁量枠とは
前項において、相関表方式による入学定員の70%までの合否判定法を解説しましたが、残り30%に関しては、15%を学力点重視で選抜し、さらに残り15%を内申点重視で選抜して最終的な合格者を決定します。
その際どの程度、学力点や内申点を重視するのかは、各公立高校毎に定められています。その重視比率による選抜枠を学校裁量枠といいます。
ただし、まったくの自由というわけではなく、ガイドラインとして次のように定められています。
(1)70%枠(相関表による選抜)
・「学力点:内申点=5:5」の割合で判定する(全公立高校共通)
(2)学力点重視枠
・「学力点:内申点」の重視比率を、次のいずれかから選択する。
10:0、9:1、8:2、7:3、6:4
(3)内申点重視枠
・「内申点:学力点」の重視比率を、次のいずれかから選択する。
10:0、9:1、8:2、7:3、6:4
※(2)、(3)に関しては同じ比率で統一する必要性はありませんので、各高校によっては極端な裁量を行うケースもあります。
[例1] 札幌西(普通) 学力点:内申点=10:0 内申点:学力点=6:4
[例2] 上 川(普通) 学力点:内申点=6:4 内申点:学力点=9:1
→札幌西の場合、同じ15%枠でも、学力点を取れる生徒の方が有利である。それに対し、上川は内申点がよければ、学力点はさほど重視されない。
②学校裁量枠による合否判定
次のような式を用いて、それぞれの重視枠ごとのポイントを計算するケースが多いようです(すべての高校で採用しているわけではありません)。
[例]内申点226点、学力点232点の生徒の場合
・学力点:内申点=9:1のとき (226×0.1+232×0.9)×2=462.8
・内申点:学力点=6:4のとき (226×0.6+232×0.4)×2=456.8
※合計値を2倍するのは、70%枠判定の合算値に近づけるため。
計算した数値を基に判定する際、それぞれの裁量枠ごとに順位付けするケースと、計算値を30%枠全体で順位付けするケースがあるとのことです。
どちらの枠を、どの比率で判断するかによって、合格ラインは大きく変動します。たとえば、前項で例にした高校の場合で考えると次のようになります。
このように、枠の重視比率によって、③と⑩の生徒の合否は分かれてしまうのです。
【付記】各高校の学校裁量枠について
・別項目『北海道公立高校一覧』にて、学校別に記載しています。