個別指導塾を選ぶ際、一番のポイントになるのは意外にも、「月謝(授業料)」という事実があります。まずその根拠をお話します。
学生アルバイト講師の時給は、各塾で多少異なりますが、北海道の場合は概ね次のようになります。
●個別指導【1:1】……1,000~1,200円程度
●個別指導【1:2】……1,200~1,600円程度
●個別指導【1:3以上】……1,400~1,800円程度
●集団指導……1,800~2,200円程度
※指導人数が少ないほど、時給が安くなるのがアルバイト講師時給の塾業界常識です。
ちなみに、どの個別指導塾もアルバイト講師の比率が圧倒的に高いので、いかに効率よく利潤を作り出すかが経営のポイントになります。
その際、もう一つの業界常識がポイントになります。
それは「人件費は授業料の半分を超えないこと(30~40%が理想)!」です。
つまり、アルバイト講師の時給と指導人数の絡みで、月謝は決定するわけです。
次の計算は、個別指導時給1,200円として、1:2指導を週1回90分実施した場合の時給と授業料の関係を表したものです。ちょっとご覧になってください。
●講師給与=1,200円×1.5時間×4日=7,200円
●適正月謝(授業料)=7,200円×2名=14,400円以上
※同様の計算を1:1指導(時給1,000円として)で算出した場合の適正月謝は24,000円以上になります。
月謝の金額は、その塾の指導形態を表す指標となります。週1回90分として考えた場合、
●月謝が25,000~30,000円の個別指導塾=指導は1:1が基本
●月謝が15,000~20,000円の個別指導塾=指導は1:2が基本
●月謝が10,000~12,000円の個別指導塾=指導は1:3~1:4が基本
●月謝が10,000円未満の個別指導塾=指導は1:5以上
つまり、月謝が安い個別指導塾ほど、講師1名が担当する生徒数が多くなるわけです。
個別指導のメリットは、講師に丁寧に指導してもらえることなのに、講師1人が受け持つ生徒数が多いほど、生徒1人1人にかける時間は少なくなります。
単純に計算すると、90分指導で1:2個別なら生徒1人当たり45分。1:5個別なら18分です。残りの時間は、自習する時間になってしまいます。また、個別指導のペアの生徒が自分よりも手がかかる生徒のときは、指導を受ける時間がもっと短くなると考えてよいのです。
はっきり言いまして、個別指導塾の月謝は、露骨に「安かろう悪かろう。」が成立しているのです。集団塾以上に、塾のシステムより講師力が命となる個別指導塾で月謝が安いということは、指導の細かさは期待できなくなることを認識ください。