「集団指導塾はちょっと……、」と思われる方が選ぶのは、個別指導塾選びか家庭教師選びのいずれかでしょう。
2つに共通しているのは、生徒一人一人を先生(講師)がしっかりと見てくれるところでしょうか。しかし、大枠が同じでも細部にはかなり違いがあります。
(1)個別指導塾の特徴
〇教室環境は、ビルテナントを利用するケースがほとんどである。
広くても1フロアのみ。大手塾系列であれば、集団塾内に併設されているケースもある。
〇教室内は、パーテーションで区切られた個人机が並び、他生徒の内容を干渉しにくい環境をつくっている。
〇教室責任者のみが社員、他はアルバイト講師(ほぼ学生)と考えてよい。
〇大手集団塾の系列または大規模ネットワーク個別塾FCの場合は、指導計画書・指導報告書・テキスト・小テストなどが標準化されている。
〇タイムテーブルができているので、その時間帯にそった枠での授業実施となる。
〇1コマ(90分が標準的)で指導するのは1教科に限定される。
複数教科の指導を希望する場合は、授業のコマを教科数分選択する必要がある。
ただし、1コマ120分のケースでは60分ごとに区切って2教科指導を選択できるケースもある(1コマの時間数を選べる塾と選べない塾があるので要注意!)。
〇1人の講師が同時間帯に複数の生徒を巡回しながら指導する形式がほとんどである。
1:1の対応による指導を希望した場合、授業料が家庭教師よりも割高になるケースが多い。
(2)家庭教師の特徴
〇大まかに個人契約、派遣会社契約、斡旋会社契約の3つのパターンがある。いずれの場合も、受講する家庭側から講師のレベルを選びやすい(プロ教師・大学院生・大学生など)。
〇派遣会社契約の場合、個別指導塾のように指導計画書・指導報告書・テキスト・小テストなどが標準化されているケースが多い。
個人契約や斡旋会社契約の場合は、指導内容はその講師の力量に大きく左右されるケースが多い。
〇1:1指導を基本にしているので、1:多の個別指導塾よりも月謝が割高になる。講師の交通費は、家庭負担となるケースがほとんど。
〇1コマ内の指導教科は、家庭の希望に合わせてくれるケースがほとんどである。
週1回90分でも複数教科の指導が可能。
〇指導状況の報告、指導内容を個別指導塾よりも保護者が把握しやすい(家庭実施の場合)。
なお、派遣会社契約の場合はそこのブースを使って個別指導塾のように指導するケースもある。
〇生徒との親密度は、家庭教師のほうが高い。ただし、互いがなれ合いになるケースもある。
(3)総合比較
①授業料関係
〇運営会社によって差異はあるが、おおむね「家庭教師>個別指導塾>集団塾」の順になる。
〇週当たりの指導時間90分として比較した場合の月額授業料は、家庭教師が25,000円±5,000円、個別指導塾(1:2以上)が15,000円±3,000円、集団塾が5,000円±1,500円となる。
よって、単純に費用面のみを考えた場合は個別指導塾のほうが割安。
②講師面
〇個別指導塾の場合、その教室に所属する5~15名の中から選ぶ形になるので、選択の幅は狭い(そのメンバーの中で文系・理系・総合などの担当分けがある)。
〇派遣会社による家庭教師では、登録講師数が100名単位のところが多いので、自由度は大きい。
※ただし、家庭教師・個別指導のいずれにしても、指導内容は集団塾以上に講師の力量に左右されるので、その講師に長期指導をさせるかどうかは、慎重に対応する必要がある。
③指導形態
〇完全マンツーマンを希望するなら、家庭教師に勝るものはなし。特に、自宅指導なら保護者が指導内容まで把握できるメリットがある。
個別指導塾では1:2以上が主流なので、1名当たりの指導時間が少なくなる。ただし、必要な時のみの対応を希望する生徒にはその方が効果のあるケースもある。
④生徒の事情で選択すると…
〇単純に「集団塾には向かない」という生徒であれば、教室のでの指導がメインになる個別指導塾よりも家庭教師のほうがやりやすいケースが多いと思われます。
〇「集団塾でもよいが条件が合わない」という生徒、例えば集団塾での対応が乏しい中高一貫校の生徒や時間帯が合わない部活生の場合は、本来は集団塾希望というわけですから家庭教師までは必要ないでしょう。
個別指導塾のほうが、費用面で合致すると思われます。
〇「レベルの高い指導がほしい」というケースは、ほぼ家庭教師(プロ教師)という選択になります。ただし、集団塾に併設された個別指導塾の場合、社員講師が個別指導を担当するケースもあります。
〇個別指導塾・家庭教師の選び方については、下のバナーからいけます。


