札幌圏のように自宅周辺に様々な塾がある恵まれた環境であれば、さまざまな選択肢がありますが、地方都市では大手塾2~3の中から選ばざるを得ない状況となることがほとんどです。
前回の集団塾選びのコツ①の通りにすると、該当塾がまったくなくなるケースは、しかたなく限られた中から選ぶしかありません(非常に残念ですが)。
大手塾にするなら、本部教室か小教室(以下、分校と呼称)のどちらを選ぶか、そのポイントをお話します。
(1)本部教室のメリット・デメリット
①メリット
〇どの学年でも、学力別で最低3段階はクラス設定されているので、生徒の学力や志望校に合わせた授業コースを選ぶことができる。
〇複数中学の生徒が所属しているので、生徒間のみならず講師を含めてさまざまな学習情報が手に入る。
〇社員講師の担当率が高い。つまり、アルバイト講師が担当するケースはまれである。
〇社員の授業後報告は、本部のため時間的に余裕がある。そのため、質問や居残り補習などの対応がしやすい。
②デメリット
〇複数中学のテスト日程の違いにより、定期(中間・期末)テスト対策の特別授業を、継続授業の時間割に組み込めない。
また、本部教室のみを該当の社員が受け持つとは限らないので、休日に特別授業が組めないケースもある。
〇地域の看板教室として設備投資がなされている関係で、40~70名収容の教室が多数ある。そのため、継続授業でも40名前後の多人数コースが頻繁に存在する。
〇多人数コースでは、ほぼ授業を聞くだけの講師からの一方通行授業になりやすい。場合によっては、質問は授業後にしか受け付けないケースもある。
〇各中学校の生徒間でのトラブルが起きやすい。複数中学所属生による非行の温床となったケースも過去にはあった。
〇社員講師が幹部(含役員・支店長)の場合、管理業務の煩雑さから、補習授業等の取り組みが乏しくなる。
〇本部教室が自宅から遠方になるケースも多く、行き帰りの行動に保護者が必要以上に神経を使う。
→土曜日集中コース所属生がさぼって1日遊ぶケースもあった。
(2)分校教室のメリット・デメリット
①メリット
〇単一中学校または2~3の少数中学校の生徒のみが塾に通ってくるため、定期(中間・期末)テスト対策の特別授業を、継続授業の時間割に組み込みやすい。
もちろん、普段の授業進度も学校進度とリンクしているケースがほとんどである。
〇テナント物件のケースが多いので、1つの教室の収容規模が20名未満のことが多く、結果的に少人数コースとなり、講師の目配りがしやすい。
〇上記の結果、生徒たちも積極的に授業に参加しやすく、授業が全体型になりやすい。
〇教室の場所が自宅から近いケースが多く、塾の行き帰りの行動を保護者が監督しやすい。
〇教室責任社員が、複数年その教室を担当するケースも多いので、地域の状況に詳しく、アドバイスを受けやすい。
〇教室の床面積上、多くの教室スペースがない。そのため、学力別のコース設定は期待できない。
特に、中1・2では1コースという場合も多く、授業時間帯が部活生には不適合というケースもある。
〇アルバイト講師の比率は高い。社員講師が5教科で1名というのがざらである。
そのため、進路相談等に支障をきたしやすい。
〇授業時間帯のみ、本部から講師が派遣されるので、授業時間外での周辺管理は雑になりやすい。また、写真のように、テナントの他店舗が学習環境として不適切に思われる場合もある。
〇授業後に本部での報告業務があるため、長時間の居残り補習などの対応は期待できない。
また、欠席連絡制度のある大手塾でも、欠席報告の集約が深夜になるため、連絡にタイムリーさがない。
〇単一中学校体制のため、学校での問題を塾へと引きずりやすい。
→学校でいじめを受けている生徒は、塾でもいじめられるケースあり。
本部か分校か、どちらを選ぶかは生徒さんの抱えている状況で判断するのがよいと思います。
学校でいじめを受けている生徒が、本部を選ぶことで、いじめを回避する。兄が教わった先生が担当しているから、分校を選ぶ。
など、ケースごとに考えるのもよいでしょう。
〇個別指導塾・家庭教師の選び方などについては、下のバナーからいけます。




