まずは、各教科の問題の講評について……、と思ったのですが止めます。別に日和ったわけではなく、道コン事務局進学舎さんの秀逸な講評を読んだ時点で「これは書かなくても…」と感じました。
ホント、問題批判も含めて、いうべき事をしっかり書いてくれてますんで、改めて二番煎じ的なことは不要と考えて、僕らは論評しません。
そして、当"Private Education Site"のボーダーと、道コン事務局の最低点予想に関してですが、"Private Education Site"のボーダーは、70%枠を基準に策定したものですので、道コンさんの最低点よりは若干高くなっています。
両方を見比べて、今後の指針としてください。ただ、道コンさんの最低点予想はかなりいいところを突いています。
さて、今年の入試を受け、受験指導のあり方に関して、考えさせられる部分が各塾の関係者に大きな課題として残ったことと思います。
実は、僕の所にあまりにもショッキングな情報と言いますか噂が、数か所から入ってきました。何かといいますと、受験現場や自己採点を報告した中学校での生徒の会話情報です。
「R会の塾生や直前ゼミ生の得点状況が、非常に芳しくない!」
というお話なのです。HZ会に関しても、それほど高くはないらしいですが、それでもR会生よりはましだったらしいです。
それを聞き、「それは、そうかもしれない。」というのが僕の感想です。そもそも、R会の受験指導には問題点がもともと内包しているからです。そこで、R会の入試直前ゼミの概要について説明しましょう。
以前も記載しましたように、R会の「入試直前ゼミ」は、1月末から2月末の日曜日を使い、計5日間実施されます。R会の教務スタッフが作成した入試予想問題を30分で解き、30分で解答解説するというゼミなのです。
実は、予想問題のレベル設定にはからくりがありまして、1回目と2回目はやや難しめ、3回目は中程度、4~5回目と入試が近づくほど易しくなるように作られています。
僕が在職当時、自教科の責任者に何故そんなアホなレベル設定をしているのか聞いたことがあります。責任者が申すには、次のような説明でした。
「入試1か月前の時期は、危機感をあおるために難しくし、入試が近づくにつれ得点力が伸びているという自信を持ってもらいたいということで、易しくするのだ。」
と、上層部から指示されていたそうです。
“北海道統一模試”などを含め、R会の 自社テストに関しては、各塾の関係者からあまりにも易し過ぎではないかという疑念が、当HPにも昨年来から寄せられていました。
道新地方版に掲載されていたR会塾生の受験後のコメント、
「こんな難しい問題は今までやったことはありませんでした。」
というのはまさにそれを象徴する一言でないでしょうか。
しかも、2月における中3生に対する継続授業では、会社全体で統一されたカリキュラムというか使用教材などは一部教科を除き、ありません。授業内の受験指導は、地区任せ・現場任せというのが現状なのです。今はどうか、ハッキリしませんが、少なくとも僕がいた当時はそうでした。
一方のHZ会はというと、以下のように入試直前の指導を組み立てています。
2月の日曜日ごとには「そっくりテスト会」という、入試と同レベルのテストを毎週行います。つまり、週3回の授業+日曜日のテストと言う形です。そっくりテストは付加メニューで別料金設定ですが、2月の日曜日3回とリスニング対策ゼミが1回の4つセットです。実質テストは3回です。作為的なレベル調整は行っていないそうです。
また、週3回の塾指導は、統一的な受験指導となり、「入試直前ゼミ」として、以下のような要領で行っています。
●実施方法
まず、入試直前ゼミは昨年度から入試必勝ゼミの総合編と完成編に分かれ、直前ゼミはこの完成編に当たります。
入試の7~10日前は通常の授業(問題演習)を行い、7日前から5日間連続で、5教科の最終確認(確認問題の演習)と直前テストを行います。
●問題の形式やレベル
クラスによって指導内容は異なります。たとえば、超特設クラスはアドバンステキストというハイレベルな教材がありますので、高めに設定されています。
というような感じなので、R会ほどの不徹底さはないという印象です。ただ、それでも受験指導としては不十分であったということは言えるでしょう。
また、他の多くの地域塾に聞いたところ、入試直前には進学舎の「連続模試」を実施したところが多かったようです。それらの塾の自己採点データをみる限り、そこそこあの難しい入試に対応できていたというように感じます。
つまり、作為的に難問演習を外されたR会の塾生・ゼミ生は、結果が振るわず、難問が多く出題された模擬テストを中心に演習した生徒達は、なんとかなったということでないでしょうか。
まず、情報が真実ならば、R会は道コンをあれだけ激しく非難しながら、最も受験に対応できない指導を行ったということを反省していただきたいと思います。
頂いた噂のなかには、塾に行ってない生徒たちよりもR会生の自己採点結果は悪かったという話もあります。そんなことじゃ、塾としての存在意義は全くないようにしか思えません。
3月5日付道新に掲載されたI村本部長の「これからの入試は、過去問演習などの易しい問題では対応できません。」というコメントは、誰に向かって言っているのですか。多くの受験生を裏切るような行動をした、自分たちへと発すべきものではないでしょうか。
ただ、今回の入試の与えてくれた提言はもっと深いものです。各方面から頂いた意見や見解などを次回、ご紹介します。
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PS.最近になって、この「北海道の塾考察」の読者になられた方も多いように見受けられます。北海道の私教育の実態に関しては、当HPの前任者である藤井文夫が主にしるした「第1部 道内学習塾の生き残り戦争」が詳しいです。時間に余裕がありましたら、左の項目リストより、第1章~第10章の順で目を通していただければ幸いです。