さて、(1-4)の続きです。前回の話も踏まえて書きますが、まずは学生講師から見た講師像のお話です。
すごい講師のポイント①~④のなかで、“①語りがうまい。②授業の流れが見えている”は、個人の持つ資質が大きいのですが、訓練(授業研修)を徹底したならある程度は身につきます。あくまでもある程度ですが…。
だから、大手の塾では授業マニュアルが徹底しています。それさえあれば、話下手な講師でも、及第点の授業ができてしまうのです。しかし、マニュアルがなくても指導がうまい講師は、もともとコミュニケーションがうまいのです。
語りがうまい講師は、授業中に余裕がありますから、当然のように授業の流れも見えています。①と②は表裏一体と考えてもよのではと思います。言いかえるなら「話し上手は聞き上手」ということですね。
話が下手なタイプの一例として、自分の知っていることは相手の要不要にかかわらずなんでも話す者がいます。そこで、相手から不用意な発言をされると困惑し、怒るか黙るかの不自然な対応をするケースがままあります。
真に、授業上手の講師は、生徒の指導な必要な内容を言葉や内容を選んで伝え、質問等にも広く受け答えし、なおかつ授業の流れを保つものです。
それができないのは、使えない講師像の“①空気が読めない(一人よがりな暴走をする)。③コミュニケーションがとれない。”につながります。自分の言いたいことを相手に言って、後は知らん顔。そんな感じの人物は講師には向かないでしょう。
昔から塾業界では、「授業は先生と生徒の言葉のキャッチボール」というたとえがあります。一方的に押しつけがましく指導する講師は、いかに知識面が優れていようとも、生徒からは信頼されません。
次に、すごい講師像“③保護者対応がきちんとできる。④目上のものとの会話がきちんとできる。”と使えない講師像”②挨拶ができない。④アドバイスを受け入れようとしない。”に関してですが、これは対極のものですね。
実際のところ、これらも「話し上手は聞き上手」に関連するのですが、それ以上に個人の持つ謙虚な姿勢を反映しています。謙虚な人間は、相手に対して敬意を示す対応ができますので、話を聞く相手も不快になりません。
ところが、「こいつ何様のつもり?」と言いたくなるくらい、自己中心的な言動をし、話し相手を小馬鹿にする講師が現実存在します。保護者も会社の先輩もどんなに隠そうともすぐ感じますよ。
塾講師は、ご家庭から頂く月謝で糧を得ているのです。会社の給料の出所を認識していないので、生徒対応や父母対応がぞんざいになるのです。これは、嘆かわしいことです。
もっとも父母の中には、最近話題のモンスターペアレンツも数多く存在するので、入塾時に篩をかけるべきなのですが…。ただ、自分が相手を怒らせてモンスターペアレンツ化させていることに気がつかず、「あの親はどうしょうもない!」と言うようでは本末転倒です。
総じて、この寄稿をしてくれた学生講師の方の意見は、現場での感触そのものですから的を得ています。塾経営者の方、指導受ける父母の方、自分たちの先生はいかがなものか考えてみるのもよいでしょう。もうすぐ新学期ですしね。
ところで、講師の不用意な発言が、生徒を傷つけることは残念ながら塾では日常茶飯事なのです。特に、大手塾のような会社経営の塾では「ご家庭から頂く月謝で糧を得ている」ことに対する意識が希薄なためか、頻繁に起こっています。
で、4年前のある事件に関する話なんですが、詳細は次回にしまして、まずは記事だけ確認しましょう。
★特急にはねられて中3男子が死亡
13日午後6時ごろ、小樽市朝里4のJR函館線の踏切で、小樽市内の中学3年の男子生徒(15)がニセコ発札幌行きの特急ニセコスキーエクスプレス3号(3両編成、乗客107人)にはねられ、死亡した。乗客や乗務員にけがはなかった。
小樽署によると、現場はJR朝里駅から札幌方面に数10メートル。男子生徒は、遮断機が下りた踏切の中で立ち止まっていた。運転手は約80メートル手前で発見、ブレーキをかけたが間に合わなかったという。同署は事故と自殺の両面で調べている。
出典:『北海道新聞』2005年2月14日(月)付
その後の発表で、この男子生徒は自殺であったことが判明しています。なぜ、彼は15歳という若い命を散らすまでに追いつめられたのか。非常にいたましいことです。故人の冥福をお祈りいたします。
取材の結果、許しがたい事実が判明しました…。
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