珍しく、連日更新です!時間があるときに書かねば…。
さて、前回は北海道では唯一“神谷塾”だけがSee-beを導入していることをお話ししました。この導入率の低さにはどんな理由があるのか、神谷塾での効果的な活用を紹介する中で考えてみます。
“神谷塾”のブースは、個別指導を基本にしたつくりをしています。つまり、1つの大きなブースに生徒机が個別指導用に配置されているわけです。そのなかに1か所だけ黒板が設置されていて、必要に応じて集団指導を行うことができるのです。
そのため、See-beを使う授業「地歴講座」「数理講座」を実施する際は、一斉指導のみになるため、個別生とは別時間を設定するわけです。
塾長の神谷英樹先生に、See-be導入の経緯をお伺いしたところ、
「とにかく、理科・社会の指導の効率化を図れるものがなにかないか探していました。そこで 出会ったのがSee-beなのです。」
とのことでした。
その場で、神谷先生のご厚意により前回掲載した写真のように実演していただいたのですが、生徒の目で見た場合、非常にわかりやすいのはもっともです。
たとえば、火山とマグマの粘度に関して、溶かした岩石を使った映像で花崗岩は粘り気があり、玄武岩は粘り気が少ないなど、一目すれば余計な説明なしで納得できる点は説得力があります。
しかし、「余計な説明はいらない。」といっても指導する講師が無言で見せては意味がありません。その映像に合わせて効果的な説明トークが必要になるのです。
神谷先生は大学時代に地球物理学を専攻し、学習塾指導経験も豊富な方です。つまり、黒板指導を長年経験なさったうえで、行き着いたのがSee-beであったということなのです。
ただのプレゼンでは乗りが悪いのか、僕にも模擬授業的に説明していただきましたが、非常にわかりやすくうっとりと聞いてしまう語りでした。
指導歴があり、教務研究をしっかりと行ってきた先生にとって、このSee-beシステムの資料映像は、工夫したかったことをフォローしてくれる存在といえます。逆に言うと、経験や研究心がなければ活用は難しく、See-beシステムに振り回された授業になってしまうということなのです。
最近、さなるが買収・吸収合併した地域の塾はともかくとして、さなるの旧来からの地盤の地域では各教室にこのSee-beが設置され、指導する講師のすべてが活用しているとのことです。
ということは、毎年のように新人社員が入社するわけですから、このシステムを活用し、授業を構築していくためのマニュアルが存在している。つまり、マニュアル漬けの授業しか講師はできないのです。
理社のように資料活用の教科ならまだしも、数学の代数、国語・英語では、板書内容のすべてがSee-beによって決まってしまいます。指導内容を自己構築している経験豊富な講師には、その自由度のなさは逆に足かせになるでしょう。
それが、導入率の低さの一因ではと僕は思うわけです。
北海道の学習塾は、大手から中小の塾すべてにおいて、講師の工夫が生きる自由度の大きい集団指導が主流です。その流れが、See-beを受け入れられない土壌になっているような気がしますね。
2月19日付の“羊蹄学園大学社会学部講義集”では、さなるのR会買収の可能性が論じられていました。佐山氏には申し訳ないのですが、このSee-beシステムをR会が受け入れることはほぼ無理だと思います。
なにせ、R会の売りは「熱意あふれる親身な指導」というスローガンで展開する熱血ライブ授業ですから…。ある塾の塾長さんは「その熱血度はまるで宗教のようだ。」と比喩しているくらいですから、他宗派への鞍替えはできないでしょう。
余談ですが、佐山氏は「熱意あふれる親身な指導」ならぬ「殺意あふれる恐怖な指導」を実践していた講師がR会にかつて在籍していたとも言ってましたが…(笑)。
それはさておき、その他の事情も数多くありますが、これだけでもR会がさなるに身売りする可能性を否定する論拠になると思います。
まあ、「羊蹄学園大学」さんと「北海道の私教育」の見解がいつも似たようなものではないということですね。
それにしても、中部地域発祥の大手塾は、授業の標準化がお好きなようです。さなるに限らず、S英予備校も黒板指導とはいえ、マニュアル化が徹底してます。
「どんな先生が授業しても、違うのは声だけ。」という声もS英の塾生から聞きます。これじゃあ、指導ロボットがあるのと同じです。困ったものですね。
そのほかにも、See-beシステム導入への問題点は、まだまだあります。また次回にて。
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