●本人には記憶はないが、埼玉県で生まれたらしい。
●いいかげんな少年時代を過ごした割になぜか、北海道教育大学出身!
●釧路管内で1年間臨時教員をしたのち、塾業界へ。以来、3つの塾での勤務経験あり。そのため、塾関係の友人・知人は多数いる。
●現在は、個人としてプロ家庭教師。
●趣味は、DVD鑑賞。DVDは、所有250枚。アニメ、洋画、歴史ものなど多岐にわたる。
まともにPCに向かうのは何カ月ぶりでしょう…。まずは、長期休載に関して皆様にお詫び申し上げます。先月の中旬ごろから、甘く見ていた風邪が肺炎に発展し、生涯で初めての内科疾患による長期入院という羽目になりました。
おまけに共同取材のある企画も雑誌編集長の交代による企画変更で停滞中…。なんといいますか、心身ともに何もできない迷宮に陥ったような状態でした。
体調もほぼ回復しましたので、今後はペースをゆったり構えつつも更新していきます。
入院中にメールをいただいた方々には、これからぼちぼち返事をしていきますのでご容赦ください。
さて、しばらく語りたいのは、ズバリ“事務職”についてです。大手の塾では、必ず授業を担当する教務社員のほかにこういった業務をする方々が勤務して、いわゆる先生のサポートをしているのですが、時としてサポートになっていないケースもあったりします。
中小の塾では、教務の先生方が事務職も兼務しているケースが多く、電話でも講師の方が対応するケースが多いのですが、事務職を置いている塾もあります。事務職がいるいないでは、講師社員の業務は大きく変わっていくものです。
では、彼ら事務職は、いったい何者なのかを考えてみようと思います。
第1に言えるのは、一般の消費者の方々にとって、その塾の入り口になるのは事務職の社員であるということですね。大手塾に問い合わせの電話をした時に、最初に対応するのは事務の皆さんであることがほとんどです。つまり、塾の第1印象を決める大きな役割を担っているのです。
私がお付き合いしている中小塾の中で、電話対応が優れている塾というと「北見志学会」と「旭川たいせつゼミ」の2つが双璧でしょう。
どちらの塾も、非常にさわやかかつ親切に電話対応をなさっています。
ただし、志学会では事務職の方が対応するのに対し、たいせつゼミでは、教務の社員の方が対応するという大きな違いがあります。
消費者の方々が知りたい情報は、費用やコース設定、指導システム、そして塾の雰囲気など多岐にわたります。教務社員のみで対応する塾の場合、すべての情報を的確に把握している方が電話に出るわけですから、担当者を変更することなく話がスムーズに進む、たいせつゼミはこのパターンですね。
では、志学会はと言いますと、そこは塾長の指導がしっかりしているのでしょうね。対応する事務の方はまさに接客のプロという風情で、第1印象から好印象を持続したまま、電話を終えることができます。また、わりとイレギュラーな内容にも臨機応変に対応してくれるので、好感度大です。
これは、僕は塾人だからという視点で評価してるのではなく、消費者目線で考えているものです。実際、電話対応の良さで、その塾に決めるという保護者の方々も多いわけですから、その対応を軽視している塾は、再考すべきと言いたいですね。
さてさて、大手塾は事務専門職の方々が電話対応するのですから、さぞ満足いく対応をするかというと、現実そうではないときもおおいですね。確かに、電話での会話的な対応は及第点ですが、部署がちがうとすぐ逃げの姿勢になることがあったりするのには閉口します。
これは中高生の兄弟がいる保護者の方が、S英予備校高等部に問い合わせをしたときのお話です。
一通り、高校部の指導を問い合わせた後、弟のことを聞くと「小中学部のことはこちらでは担当していませんので、まったくわかりません。」と切り返され、小中学部教室の所在地すら知らなかったそうです。
その方は、それに呆れてS英はやめたそうです。
まあ、教室責任者でしかわからないような内容ならいざ知らず、塾の基本情報を知らないものに電話対応させるようでは、話になりませんね。大手塾のマニュアル的な対応をする事務職が、保護者の質問にどこまで対応できるのか、それがその塾の顧客に対する考え方を反映しているといってよいのではないでしょうか。
で、事務職の仕事は電話対応だけかというとそんなわけはないですね。事務職とくくっていますが、大きく分けると経理と総務の2つの役割があります。それらの話は、次回以降で…。
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まずは、1か月以上に及ぶ休載をお詫び申し上げます。話せば長いことなのですが、いろんな事が身の回りにおきちゃいました。
4月の中頃に、右手に激痛!検査の結果、腱鞘炎ということで、医者からはキーボードの使用禁止を宣告され、猛烈にショックを受ける。
痛みが和らぎつつあった4月の下旬に、機械音痴のくせに知ったかぶりをしたがる我が妹が、あぶないメールの添付文書を開く!結果、わが愛機ダイナブックは、ウイルスに感染したらしく、IE7、サファリ、FOX、アウトルックすべてが使用不能の重症へ。
OS再インストールなどさまざまな方法をしても回復せず、しかたなく修理へ…(泣)。
ここで、新品買えばいいのでしょうが、僕はビスタは大嫌い!XPモデルの中古を探したのですが、財布と機能条件が折り合わず、結局何もできず。
(新品はWIN7まで待つ予定です)。
で、5月7日に奇跡的に修復されて、わが愛機が戻ってきました。ついでに、本人も忘れていた外部HDの普段まるで使っていなかったパーテーションに、
な、なんと!2008年10月付のバックアップが保存されていた!
というようなわけで、本来の機能に復帰して、ようやく始動したわけですが、5月の上旬から風邪からくる胃腸炎で絶不調…。
そして、今日ようやく復帰というわけです。
まるですべてが戻ったかのようですが、4月に作成した原稿類はすべて紛失しているのは言うまでもありません。P.E.S用の5月企画原稿が全て失われて、作成しなおしです(トホホ)。
ついでに約1か月分のメールも昨日開いたばかりです。休載中励ましメールをいただき、多くの皆様、ホントすいませんでした。この場を借りてお礼申しあげます(しっかし、迷惑メール数千通には閉口)。
なお、「北海道の公教育」に関しては、教員組合と教科書編の後の話は、再度取材してから再開します。実は、現在はそれよりも凄いことを取材というか秘密裏に動いています。国政にも関わったりするかもしれない話なんで、方向性が決まったらご披露いたします(かなりショッキングですよ)。
小さな字で書いちゃいますが、私の贔屓のプロ野球チームが開幕3連敗をくらっちゃいまして、すべてのやる気が吹っ飛んだ1週間を過ごしていました。ようやく連勝したんで、そろそろ動きだすとします。
さて、教育出版に対する偏重的な採択理由の1つに、その教材内容を北海道の教職員組合(北教組&道教組)が思想的に評価しているという説があります。その顕著な例は国語の教科書です。
中1の冒頭で扱う宮沢賢治作「オツベルと象」をご存知ですか。資本家が象を拘束し、こき使うというお話ですが、この題材からは左派的な思想指導のしやすさが感じられます。
また、戦争教材である小6「川とノリオ」、中2「夏の葬列」などは、戦争という行為の悲惨さのみが強調されすぎで、いかにも左翼的反戦指導のための教材ではないかと感じることもあります。
全国的なシェアが低い教育出版の発行する教科書の中で、比較的占有率が高い教科は国語です。その左翼的な教材選択が、日教組の教員に受けがいいと考えるといかがでしょうか。
北海道に限らず、公立の学校教員たちは左翼的な教材を好みますし、右翼的な傾向が少しでもあると例の「新しい教科書をつくる会」の歴史教科書のように、排斥の憂き目を見るわけです。
また、どちらの組合にしても、競争原理の中で人間が切磋琢磨して成長していくことには否定的と言わざるを得ないでしょう。
詰め込み教育として非難されていた70年代は、指導内容だけでなく定期テストの上位者が学校内に掲示されていたり、得点通知表内での順位付けは当たり前のことでした。しかし、昨今の学校では学級や学年単位での順位などまったく発表する気はないようです。
そういった序列化自体がすべて悪だとでもいいたいのでしょうか。第1部におきまして、藤井も書いていたように、順位付けは競争心を促進し、研鑚のための発火剤になるものと僕も受け止めています。しかし、そういった向上心のきっかけとなるものすら廃している今の教育現場では、指導内容の減少以上に、問題を感じます。
ここで、4月6日ごろに取材したある内容を記載します。2つの教職員組合の書記長に次の質問をした時の回答です。
Q.今回の北海道公立高校入試において、学校裁量問題という難度の高い設問が採択されましたが、それに関してどのように思われましたか。また、今後はどういった対応を現場の教員がするのが望ましいと考えますか。
1.北教組
私どもは、そもそも入試制度自体に反対している立場を取っています。高校への進学は、各地域の中学校から自然に進級できる形が望ましいのです。しかし、道教委は地方の多くの高校を廃止し、子供たちの通学の便を悪化させています。
まず、その問題を解決するのが先でしょう。そうすれば、より地域と密着した進路指導ができると考えています。
2.道教組
学校裁量問題は、学校間の格差や序列化を増長させるだけの悪しき制度と受け止めています。そういったおかしな入試は改善すべきです。現場が高度な内容の指導をする以前に、それを望みます。
どうですか。2つの教員組合とも、まずは制度の否定からはいっていて、現状としてどう受け止めるかという回答はまったくしていません。つまり、高度な内容というか学校裁量問題にあるような難度の高い指導は全くやる気はないということでしょう。
2つの組合とも、なんやらえらそうなことを言ってますが、結局は労働者たる教員を守るのが組合の責務であって、生徒たちのことはどうでもいいと思っているような気がしますね。
教科書の偏向的な採択も然り、現場の意識も然り、こんな者たちに指導を受けている北海道の学校教育には、まったく未来を感じません。
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さて、僕(釧路校)も前任の藤井(旭川校)も出身大学は北海道教育大学だったのですが、キャンパスのムードを比較する限り、同じ大学とはいえないくらい雰囲気に違いがありました。
僕の通っていた釧路校の場合、当時は共産党系の思想に満ちた学生自治会があり、社会科系の教職員もその活動を支持していた節があります。
以下は、サークル時代の先輩の方に聞いた話です。
僕が入学する2年ほど前の寮祭(釧路校の寮生は、学生自治会の影響が強かった)の行燈行列で、「有事立法反対!有事立法反対!」とわめきながら市内を行進する姿を見て、恥ずかしいやら呆れるやらで、怒りを覚えたそうです。
また、月1回ごとに各研究室に学生自治会員出向いて行う思想アピール会も、まさにそれ系で、ひどかったそうです。
1978年頃に持ち上がっていた“有事立法問題”とは、旧ソ連軍侵攻の懸念から再燃した有事法制(三矢研究)問題に端を発し、更に、当時の統合幕僚会議議長による発言の中で、「現行では有事に際して自衛隊は超法規的措置をとらざるを得ない。」という超法規的措置を許容する趣旨の発言が波紋を呼び、発言撤回がなかったため、野党の批判を呼び、罷免されるということが起き、賛否両論を招きながら世論を騒がせた問題です。
先輩の主張は「刃物を持った泥棒が家に入ろうとしているのに気がついていて、家の中に実際に侵入するまで、何もしない人はいない。国家がそのような立場をとるのは当たり前のことだ。」というスタンスでしたので、自治会員とは真っ向対立したそうで、先輩の研究室には、常に自治会一の論客が配置されていたそうです。
また、先輩は一般教養“憲法”の授業において、ペーパーテストがほぼ満点であったにもかかわらず、レポートで憲法9条改正を容認する内容を書いたため、優・良・可の可の評価を付けられたとも言っていました。
ここからもわかると思いますが、釧路校は共産思想の温床ともいうべきところだったのです。
旭川校は、そこまでひどくはなかったそうですが、それでも旧社会党系と共産党系の両派が混在し、指導者間での対立は多かったとのことです。
そこで、北海道教育大学出身者が主導する労働組合が出来上がると、どういう思想傾向になるかは想像はつきましね。結果的に、左よりの考えを持つ教員が多く存在することになるのです。
ここで、小中学校の教員組合に関してご説明しますと、実は北教組(北海道教職員組合)と道教組(全北海道教職員組合)の2つの労働組合が存在しています。
組合員の数は北教組が約1万9000人(教員の約40%)、道教組が約1500人と圧倒的に北教組の方が多いのですが、地域によって勢力比率はかなり異なります。
たとえば宗谷管内はほぼ道教組系に占められていたり、釧路・根室・檜山管内などは、北教組:道教組=1:1と拮抗しています。
この2つの組合は、1989年までは1つだったのですが、連合加盟を承認する際に、共産党系の組合員が異を唱えて分裂したという経緯があります(完全に、分離したわけではなく現北教組内にも共産党系の思想をもつ者は現存している)。
ここで、ある事実が浮かび上がってきます。前々回掲載した、教育出版採択偏重地域のほとんどは、道教組が強く、旭川閥・釧路閥の勢力下の地域が多いということです。
偶然の一致のようにも思えますが、ある根拠をもとにして、その因果関係を次回ご説明いたします。
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最初に、教科書の採択決定の過程がどのようになっているか、ご存知でない方々が多いと思いますのでご説明いたします。
(1)各市町村の教育委員会から指名された有識者による協議会によって、教科書の是非を検討したうえで意見をまとめる。
この協議会のメンバーは、学校教員だけでなく保護者も含めた異なった立場の方々が40~80名ほど召集されるそうです。ただ、指名が教育委員会主導ですので、ある程度意見を反映させやすいメンバーを選ぶことも可能です。おおむね、座長には教育委員会の意思を反映しやすい方を指名するそうです。
また、前回の表にあった市単独で採択している札幌市・旭川市など以外は、各支庁ごとに市町村教育委員会が連携して協議会をつくります。
ここでご注意頂きたいのは、各支庁の教育局は一切、教科書の選定にはかかわっていないということです。あくまでも単独で採択しなかった市町村連携による協議会は、各市町村の教育委員会主導で設置されます。
(2)協議会の意見をもとに各市町村の教育委員会が最終決定を行う。
単独で採択している市の場合は、教育委員会の採択権が重視されるようですが、複数の市町村で協議会を作った場合、協議会の意見がそのまま採択される場合がほとんどのようです。
ところで、有識者による協議会メンバーを指名する各市町村の教育委員会は、指導主事と呼ばれる学校教員経験者によって主に構成されています。また、各市町村の地方公務員という扱いのため、他の市町村への転勤はありません。
つまり、各地域地盤の小中学校教員あがりのメンバーの意見が比較的反映されやすいと言うことになります。年齢層的にも教育委員会の構成員は50代中盤が多く、政党的な背景に主導された学生運動を指導していた世代にリードされているのではないかという疑念も生じます。
さて、北海道の小中学校教員の出身大学はどこが多いかといいますと、圧倒的に北海道教育大学出身者が占有しています。しかし、ご存知のように、北海道教育大学は5都市に5つのキャンパスを持つという、地域ごとに卒業生の地盤地域が生じるような配置になっています。
数年前に実施された、教育大学の配置転換前は、岩見沢校が小学校教員養成課程のみの設置であることを除けば、のこりの4校には幼稚園~中学校教員養成課程がすべて設置されていました。
そこで問題になるのは、各地域ごとにどこの北海道教育大出身者が幅を利かせるかということです。大まかにまとめますと、下図のようになります(90年代の情報を基に作成しています)。
図について補足説明しますと、十勝管内は札幌・旭川・釧路の混在地域になりますし、胆振・日高あたりは5校すべての出身者が混在します。
札幌校の勢力が意外に狭いようにみえますのは、札幌市(政令指定都市)と北海道それぞれで教員を採用するためで、札幌校出身者は札幌市の教員の大多数を占めることになります。
岩見沢校に関しては、かつての各学年の定員が100名程度と小規模な関係で、学閥というほど強い勢力なのは南空知周辺に限られるようです。
そこで、前回の話にありました教育出版の教科書の占有率が高い地域とリンクさせて考えますと、旭川閥と釧路閥の勢力が強い地域ほど、教育出版の採択率が高いという事実が浮かび上がります。
前回にも書きましたように、教育出版の創始者は旭川校OBですし、釧路管内の教員関係者(大学教員も含む)は、数多く教育出版の教科書の執筆に携わっていました。
つまり、教科書内容の長短よりも、縁故的な要素が教科書選定にかかわりやすい土壌があるわけなのです。
ところで、旭川閥の牙城ともいうべき旭川市に関しては、前回の選定から圧倒的に教育出版色が薄くなっています。旭川市は、古くは永山学力テスト事件に端を発し、旭川閥の天下でした。
しかし、2006年度採択に向けた協議会では、座長以外のメンバーから「なぜ、教育出版にこだわる必要があるのだ。」という意見が多数噴出し、地理以外は教育出版を採択しないという英断を下しました。有識者が教育出版贔屓の教育委員会にNOを突きつけたということですね。この件に関しては、大変立派な決断であったと思います。
ただ、旭川の教育大附属中学は、いまだALL教育出版なのはどうしょうもないでしょうでしょうけどね。
余談ですが、旭川方面の塾は、国語の指導で頭を悩ましているそうです。旭川市が光村図書、附属中が教育出版、上川の他の市町村は東京書籍と採択がバラけた為に極めて一斉指導がしにくい状態に陥っているそうです。
どうせだったら、道教委が一括して教科書を決めればいいような気もしますが…。
さて、教科書採択1つに関しても、何らかの影響力を行使するこの学閥の存在は、他の面にも影響がないわけはありません。次回は、その点について考察してまいります。
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公教育における指導の基本はと申しますと、言うまでもなく教科書です。全国に教科書を供給する教科書の出版社は小中高合わせますと、20社以上になりますが、中学校の主要5教科に限ると、次の表にある会社が代表的です。
※赤は、北海道で採択されている教科書を示しています。
表のように、ほぼすべての教科を制作しているのは東京書籍と教育出版の2社のみです。しかし、全国的な採択部数は、圧倒的に東京書籍の牙城で、教育出版は国・英しか制作していない光村図書の後塵レベルなのです。
全国的な教科別にみますと、理数系は啓林館と大日本図書のシェアが高く、国語に関しては光村の独壇場といっても過言ではありません。また、東京書籍は首都圏を中心にシェアが高く、全教科まんべんなく採択されているというわけです。
つまり、全国的にみた場合、教育出版は弱小出版社というのが正しい評価なのです。
ところが、この教育出版の教科書は、北海道では絶大なシェアを誇っています。各都市、各支庁の2009年度の採択状況は、次の表のようになります。
どうです。教育出版を1冊も採択していない市や支庁は1つもありません。それどころか、岩見沢市・夕張市・釧路市、空知・檜山・上川・留萌・宗谷・網走支庁などは、教育出版以外は教科書でないかのような圧倒的な採択状況です。
また、文系の国語・社会に限ってみても小樽市、渡島・根室支庁などでの占有率が高くなっています。
なお、2005年までは、旭川市もすべて教育出版という採択状況でしたが、前回の採択から方針を大きく変更しています。
いったいなぜ、教育出版の北海道におけるシェアがこれほどまで高いのか、その背景を皆さんはご存知ですか?
実は、教育出版の創始者は、北海道教育大学旭川校のOBなのです。
その上、教科書の後ろに掲載されている執筆者一覧を見ると、北海道関係の方々の名前が数多くみられます。例えば、国語では、道教大釧路校教授、札幌市の中学校教員。数学では、道教大札幌校教授、札幌市の中学校教員。英語では、道教大札幌校教授など。
つまり、全国的な出版社であるはずの教育出版は、ほとんど北海道をターゲットにした本作りをしているというわけなのです。
では、本質的な教科書の実力(指導しやすさ)はどうかというと、決して教育出版の教科書は使いやすいわけではないようです。
僕の評価できる理数系では、数学は東京書籍、理科は啓林館のものが、指導内容・構成とも練られていて、1番ではないかと感じます。
文系に詳しい知人に聞いたところ、国語は光村であることはいうに及ばず、英語はSUNSHINE(開隆堂)かNEWHORIZON(東京書籍)の評判がいいようです。
また、各中学校で使用する教育出版準拠問題集にも問題があります。数学を例にしますと、ハイレベルな発展問題として掲載されているのは、すべて北海道内の私立高校の入試問題が出典です。つまり、首都圏レベルの指導に耐えうる教科書及び教材ではないことを物語っているのです。
にもかかわらず、上記の市・支庁を中心として、北海道内の教育出版の教科書の占有率が高くなっています。残念なことに、教育レベルの低い地域ほど教育出版の教科書のシェアが高いという事実が浮かび上がってきます。
使いにくい教科書を、わざわざ率先して採択する。ここに、北海道の公教育の問題点の1つがあるのです。
続きは、次回にて。
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そもそも、公教育について考察してみようと考えたきっかけは、1か月ほど前の懇意にしているある塾長さんとの会話が発端です。
その塾長さんから最初に言われたのは、
「進路指導一つをとっても北海道地場の学習塾は、中学校におんぶにだっこです。結局のところ、学校教育がなければ何もできないということなんでしょうかね。」
ということです。その件に関する興味深い記事が約1年ほど前なのですが、“全国私塾情報センター”のHPに掲載されていました。
★Sセミナー、R会 学習塾生徒獲得に知恵
来春、石狩管内の道立高校の学区制が変更されることに伴い、新たな生徒獲得策を導入する学習塾が相次いでいる。
人気校の倍率が上がるなど受験生の動向に変化があると予想されており、学習塾各社は特進クラスの新設や講師の質向上などに力を入れる。少子化で受験生の減少が続くなか、生徒の新規獲得、囲い込み競争が熱を帯びそうだ。
----------- 中略 ------------
道内学習塾大手の「R会グループ」のSセミナー(札幌市)とR会(帯広市)は生徒や保護者との面談の回数を増やすほか、中学校の教員との情報交換も密にし、進路指導を強化する。
学区変更で受験生の動向がどう変化するかを不安に感じる生徒や保護者が増えていることに対応する。
2008年5月21日付
ここで、気になったのは「中学校の教員との情報交換も密にし、進路指導を強化する。」するという部分です。中学校の教員と連絡をしなければ、満足な進路指導ができない塾であるということを、R会グループは露見しているといってよいでしょう。
北海道で塾生数がNO.1の塾がこれですから、他の大手塾も知れたものです。
では、それだけの精度が中学校における進路指導にあるかというと、それも否だと思います。
僕が2月まで担当していたある生徒の中学校では、担任教師が学力テスト総合Cの振るわない結果に驚き、裁量問題をターゲットにした設問の不出来を嘆いた挙句、標準問題採択校受験予定の生徒にまで、
「あなたの受ける高校もこんな出題がされるのよ。」と、受験情報のなさを露見していました。
また、終盤の進路指導でも、旧石狩4学区の中堅進学校(標準問題実施校:倍率1.2倍)志望の生徒を旧1学区の同等のレベルの高校(裁量問題実施校:倍率1.7倍)へと多数誘導する不可思議な指導をし、結果、多くの不合格者を誘発させる結果となったようです。
僕は、その担任教師の誘導を拒否するようにご家庭に強く念を押し、その生徒は無事に元々の志望校に合格しました。
もし、大手塾が進路指導のインシャーティブを握っていたなら、この中学校のような悲惨な状況は避けれたのではないでしょうか。
また、前述の塾長さんは、こうもおっしゃっていました。
「もし、大手塾の一角を担う塾が倒産して、多くの地域から撤退した場合、消費者の塾離れが加速するのではないでしょうか。」
つまり、学校教育に対する依存度が高まり、塾が衰退することを御懸念なさっているというわけなのです。
僕たち“北海道私教育プロジェクト”は、創始者である藤井文夫の遺志を継ぎ、そういった事態が起こった時に受け皿になる志ある私塾の振興活動を、積極的に行っています。
それは同時に、学校教育が真の教育の担い手として、あまりにも不完全な存在であることも認識しているからでもあります。
ここで、大手3塾の影響力が小さい道北のある都市で塾講師をしているGさんからの興味深い寄稿文をご紹介します。
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中一、二(四月から新中二、三)の生徒につきまして、彼らからいろいろと情報を仕入れているうちに、この街の公教育レベルを窺い知ることができました。
といっても数学だけですが…。とにかく酷い!!
・方程式、連立方程式の文章問題を授業で全くやっていない!
・円周角は一日の授業で終わり!
・関数に至っては式の意味や座標が分からない!
などという、想像を絶するものでありました。
もちろん学校によって多少の差はあるのですが、知識を構築する上で必要な演習が決定的に不足しているのです。
特にW中学校は地域柄、自衛隊さんのお子さんが多いのですが、そこに集中してダメ教師が巣食っている、という感じです。
道教委の思惑が見え隠れするのは気のせいでしょうか。
それでも幸いなのは、塾に通う生徒は少なからず向上心があるということです。例えば、三学期最後の授業で、正多面体について触れました。
「正多面体はこのように、正4,6,8,12,20面体の5種類しかない」
と言ったら一人の生徒が、「何故ですか?」と聞いてきました。
私は声を大にして言いました。「それは良い質問だ」と。そしてその理由を説明したところ、生徒の首が縦に動くんですね(笑)。
まあたかが数分の説明なので生徒一人一人が知識として習得したかどうかは不明ですが、少なくとも知的好奇心は満たされたと思います。
「算数」は「これはこうなる」ことを幼少期から徹底的に覚えるのに対し、「数学」は「何故こうなるのか」を考えることが非常に大事です。
時間の許す限り、生徒の疑問には答えてあげたいですね。
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知的好奇心を持ちながら、公教育のみに依存せざるを得ない子供たちにとって、学校教育がいかにだらしない存在かがわかります。文中のGさんの行っている指導は、本来、学校教育の中で行うべきことではないでしょうか。
大手塾が教室展開しない地域は、経営ラインを満足させる塾生数を確保できないという事情もありますが、望むべく学力レベルに達していないことも一因であると僕は考えます。
つまり、公教育のみが存在する地域では、一層の学力低下が進むことが予想されるのです。「塾の撤退=地域の学力レベルの衰退」となる北海道の公教育は、何が問題なのでしょうか。
次回から、さまざまな観点から考察していきます。
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2月中旬から3月にかけて怒涛の如く、3サイトの更新を進めてきましたが、その掲載内容の中には勢いで書きすぎたり、予測が甘かったりと自らに反省し、陳謝せねばならない内容もあることが、各方面からのご指摘で発覚しています。
今回は、この場を借りまして、僕の犯した罪と言いますか、過ちを謝罪いたします。
(1)2月21日掲載「北海道学力コンクールとは?」の記事に関して
“対するR会グループですが…、まるで使いものになりません。例えば数学の学校裁量問題を大問1に設定するという無知な作りをしています。学校裁量問題は、配点でいうと15~20点分と設定されているのですが、大問1(小問集合問題)は、元来24~28点分の配点がある問題です。
どう好意的に考えても、ここに学校裁量問題が設定される事はありえないでしょう。”
という部分なのですが、R会社員のS様のご指摘のように、裁量問題は大問1を差し替えて出題される形でした。僕の予想を超えていた部分をR会の作問スタッフの方々がおさえたことは賛辞に値します。
と同時に、作問力を侮るような失礼な記述をしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
(2)2月6日掲載「新たなる私教育の道標」番外編などに関して
実は一昨日、P.E.Sサイトの志望校相談で何度かメールをやり取りした方から、次のようなおしかりのメールをいただきました。
安達様、その節はお世話になりました。
……個人情報にかかわる内容なので省略します……
ところで亡くなった藤井様関連でかなりお怒りだったときに、HZ会の大学生アルバイトの態度に対してかなり厳しく批評してましたが、その大学生は、自分のサイトで激しく安達様のサイトを誹謗中傷していました。中身はあまりにも支離滅裂で頭でっかちなガキの言い分しかなかったのですが、私も怒りを覚えましたのできつい言葉で次のようにコメントしました
…… あまりにも過激なので省略します ……
胸がすっとしましたけど、安達様の藤井様を思う気持ちが過剰に書きすぎになって、精神的に未熟で礼儀知らずの大学生の反発を生んだとも思いますよ。今後はあまり藤井様のことを引きずらずに、感情的にならない記事をお願いします。
……、おっしゃる通りです。確かに、藤井の件に関しては、あの頃はかなりナーバスになっていました。
もっと大人になりますので、ご勘弁ください。
でも、〇〇様、あなたのコメントもここに書き込めないくらいすごかったですよ。まあ、それはそれとして、藤井氏のことを引きずるのは、今日までにします。
彼も彼なりにいろいろ主張したかったのでしょう。この話は、今後一切ふれません。ご心配をかけまして申し訳ございませんでした。
なお、彼のサイトに関しては、内容がだいたい予想できますし、僕は、2ch的なものは嫌いなので一切見ていません。したがって、この場でもURLは公開しませんので、ご理解ください。
と、この数カ月で、僕の感情の先走りで、各方面にご迷惑をかけまして申し訳ございませんでした。
明日からのシリーズは、より客観的に、データを生かした構成にしていきますので、今後ともご愛読お願い申し上げます。
読者の皆様、大変申し訳ございませんでした。
5回シリーズでお送りした、「Study Gym 2009年への挑戦!」いかがでしたでしょうか。今までの“北海道の塾考察”シリーズとは、まったく毛色の違う内容でしたので、びっくりなさった方も多かったように見受けられます。
各地域に根差し、頑張っている私塾には必ずといってよいほど創業の苦しみや悩みがついてまわるものです。その困難をどのような形で乗り越えたかで、その塾の今があるというわけなのです。
第3章では、今後もそういったさまざまな困難を乗り越えて、成長し続ける私塾を取材し、多くの皆さんに塾の今をお伝えしていきます。ただし、そんなに頻繁に取材にはいけないでしょうから、1~2か月に1回のペースで掲載することをご了承ください。
なお、初回にあえて北海道の塾を扱わなかったのは、たまたま宮城県に行く機会があったということもありますが、StudyGymさんのブログにもともと注目していて、宮城県の公立中心の進学事情が北海道の塾にも通じる部分が大きいと判断したからです。
保護者の方々のご意見によりますと、塾ブログを読むときはどんな指導をしているかや、指導に対する根本姿勢がわかりやすいことがポイントだと言います。
また、生徒とのやり取りの記録なども、塾選びの参考になさっているとのことです。
僕がStudyGymさんのブログに初めて出会った時に感じたことは、保護者の方々と同じ反応でした。塾の指導がわかるブログ、それが多くの方々を惹きつけたのではないでしょうか。
逆に、興味を引かない塾ブログというのは、その塾の指導には直接関係のない話題を蘊蓄めいて書き続けているブログだそうです。
あたかも「私は優れた人間です。」ということを、人として中身のないことを隠すかのように書きつづっていると、保護者の皆さんの多くは引くそうですね。
実際、最近開業したある方のブログを読むと、そんな面ばかりが目を引き、塾としてどう指導したいのかが、まるで伝わってきません。そんなことでは失敗すると心配しているのですが……、馬耳東風の姿勢を貫いてくれています。
その塾がどうなるか、別の意味で注目ですね…。
さて、次回からは第1章に戻って、再び教育に関する問題点を追及していきます。題して、
「北海道の公教育」
なんちゅうタイトルだ…。と思われる方も多いですよね。うちのHPタイトルの捩りのようですが、私教育の問題の根源は、結局は公教育にあるんじゃないかという視点で、問題点をいろいろと考察してみようと思います。
例によって、公教育に対する、皆さんの評価や辛辣な意見をお待ちしています。問題点を徹底的に追求しようではありませんか。
ちなみに、早速ですが明後日からスタートします!
※明日は、「安達の懺悔録」をお送りします。まあ、反省録みたいなものです(泣)。
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・第5話 そして、新年度へ…
安達(A):ところで、長山先生? お隣さんとはうまくやっているのですか?

長山(A):ああっ? M光義塾さんですか。一言でいうと普通です。仲がいい訳でもなく、悪くもなく。いちおう同業者ですので、ライバル関係であるとは思っています。
私が嫌なので、ウチでM光さんの悪口は絶対言いません。古巣の大手塾時代からそうでしたから。
でも、安達さん。北海道では古巣の方は、なんか悪口合戦に率先して参入しているらしいですね。
(A):残念ながらそうですね。R会・HZ会とS英予備校の三つ巴の口撃合戦には、消費者もかなり閉口しています。こんな調子じゃ、信頼を簡単に失うことぐらい気付いてほしいんですけどね~。
ところで、「仲がいい訳でもなく、悪くもなく。」と言いますと、どのくらいの関係なのですか。ブログでもたまにお隣のことを書いたりしていますよね…。
(N):定期試験範囲や入試に関する情報(塾生の個人情報ではありません)はお互いに相手がつかんでないようなら教えています。
生徒のレベルですが、初年度は、となりに高い生徒が行っていて、うちに底辺層が来ていたのですが、少しづつ変化して、今年はうちにレベルが上の生徒が来ています。
塾生数も初年度は圧倒的にM光さんだったのですが、今年あたりでは、中学生だけだと似たような数になっているような気がします。うちが高校生を受け入れてないし、M光さんは高校生結構いるみたいなので、トータルの数ではM光さんのほうが2倍くらいはいるのではないでしょうか、正確な数はわかりませんが…。
ブログの中にM光さんのことを取り上げるのは、私が問い合わせの方から
「お宅も個別指導やってるんですよね?」
と聞かれ、それに答えることが面倒になったからですよ。
(A):えっ! そうすると、個別指導は今はやってないんですか?
(N):実は、当分の間、個別指導はしないことにしたのです。理由は、塾生が増え、私の力量で今のスタイルの授業をまわして行けなくなったからです。
それが今回の定期試験結果にも現われており、生徒やご父母には大変申し訳なく感じています。しかも、「私が考える最良の指導」からは程遠いものになってました。
それで、これからは当分、授業は集団指導[説明]+個人別演習で行わせていただき、学力の差は演習問題のレベルや量を変える事により対応していきます。
(A)つまり、2008年の指導の中で、また新たに考えるところがあったということなのですね。
(N):外部にこびると、我儘な親がやってきて苦しめられます。それは、3年目の後半に目覚めました。その時から時間割はすべて内部生のために組むようしました。
内部生にとって通いやすい時間割、外部生はその隙間を埋める形で募集します。
個別指導に慣れている親はこちらで提案する時間割には合わせられないため、一部変更を要求してきますが、塾生に不便になるものはすべて却下です。我儘な外部の申し込みを断ってでも、塾生の時間割を守る、とにかく今いる人が大事、前からいる人が大事です。
後から来るひとは今の時間割に合わせてもらう、今はこの方針を徹底しています。
(A):ありがとうございます。それでは、2009年度に向けてStudy Gymはどんな指導を心掛けていくのか、教えてください。
(N):大まかに、3つの目標があります。
(1)本物の力をつける。
最近、定期試験の得点は高いけれども、模試や実力試験の得点が極端に低い生徒をよく見かけるようになりました。
それらの生徒は、多かれ少なかれ邪道な勉強をしています。例えば、どこかから定期試験の過去問を入手し、それのみを一生懸命練習するとか。あるいは、学校のワークをやり、わからないところは、学習内容を理解しようするのでなく、ワークの答えを暗記して点を取るわけです。
確かにそれでも定期試験の点数は取れるかもしれません。しかし、入試問題はそうはいかないでしょう。
こんな勉強しかしてない生徒は、例外なく入試前に苦しみます。不合格者も多く出るのです。
宮城県も昔は今より、内申点を重視していました。だから、そんな形で定期試験の点数をそろえ、先生にゴマをすり、内申点を上げてもらい、推薦で高校に入ろうとする生徒がよくいたわけです。
しかし、そういった生徒は、実力が伴っていません。高校に入ってから付いてゆけないというか指導の妨げにさえなっているため、高校でもだんだん採らなくなっています。
つまり意味がないのです。そんな勉強は絶対にさせません。
来てくれた生徒たちに、『この塾に来て良かった。』と言ってもらえるような運営をすることです。
生徒の力をつけるために、新しいアイデアを考えることは怠らないし、必要と考えたことは、できるだけ早く実行に移ようにします。学力で差別しないし、真摯に学力向上に取り組んでくれる生徒に対しては、どこまでも応援します。
(3)共に試練を乗り越える
受験勉強は人を作っていきます。この辛い勉強を共に戦うことで、生徒一人ひとりが成長していくことに関わっていきたいですね。それが自分の使命であり、存在する意味であると考えています。
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……、その後、我がHPの感想とか、故藤井氏の話などの雑談をしつつ、今回の取材は終わりました。
Study Gym。確かに、できて4~5年の個人塾といえばそれまでですが、そこにはこれから大きく成長していく正しい塾の姿がありました。
帰りがけに、僕は長山先生に次のような、励ましの言葉をかけてみました。
「先生の考えが、宮城県に大きく広まるように、会場をいっぱい出してください。」
でも、長山先生の答えはこうでした…。
「会場を増やすことによって、指導の質を下げるようなことはしたくありません。今いる生徒たちをしっかりと鍛えることが私の使命ですから…。」
(おわり)
・「Study Gym」ブログは、左記のリンクから見ることができます。
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・第4話 指導と方針の確立
安達(A):2年目は、飛躍の年というか、塾として安定的な指導をつくるきっかけの年になったわけですが、それを3年目の募集につなげて、さらなるステップアップといくわけですね?
長山(N):安達さん、そう思うでしょうけど、現実は甘くなかったですよ(笑)。
前年度の塾生は、15名のうち、12名が受験学年だったため、3月から在籍数が3名になり、赤字に転落というより経営の危機に陥りました。
2年目で、中3の指導に追われ、その下の学年を集める努力を怠ったため、この年の4月スタート時の中3はわずか2名なんです。ただ、この年の生徒は、昨年と違い中堅高をめざす生徒であったことは救いでしたけどね…。
(A):そうすると、また2年目のように募集に頭を悩ますことから新年度が始まったということですね。ホント、この問題だけは毎年ついて回るので大変です。
(N):夏までに生徒が集まらなかったらおしまいと考えました。とにかく生徒が欲しいと、春休みに無料講習を実施しました。
そのとき、モンスターマザーの子供が入会しましてね…。強烈なクレイマーにしばらく大いに苦しむことになります。この母のそしりに耐え、必死に指導する日々がしばらく続きました。
(A):長山先生、どんだけひどいモンスターマザーだったんですか?
(N):テストで、平均点を少し上回るくらいに力しかない息子を進学校に入れることを要求してきました。
モンスターマザーの息子はなかなか成績が上がらず、クレームに毎日苦しまされました。目標点が達成されないと、テストが終わるたびクレームです。
これが悩みの種でした。
(A):ふぅ、僕だったら耐えられなくて神経性胃炎で入院です(笑)。
(N):私だって、そうなりかけましたよ(笑)。
(A):でも、結局は効果的な対応法を見つけたわけですよね。
(N):まずは面談でのクレームに対し、相手の無理な要求にいちいち対応するのをやめました。
すると、その数ヶ月後、その母は
「お宅にいても、全然よい傾向が出ないので辞めることにしました。」
そういい残して他塾に移っていきました。
(A):つまり、塾としての指導方針をしっかりと説明して、そのラインから外れることはできないということをお話し続けたということですね。
僕も、家庭教師派遣会社で家庭教師をやっているとき、そんな親に遭遇したことがあります。こちらの指導計画や方針など聞く耳を持たず、とにかく要求ばかり突き付けて、子供の成績がアップしても評価なしでした。
会社に聞けば、あまりにもクレームが多くて、何人も教師を変えてきたということで、いわば貧乏くじを引かされたようなものです。
まあ、その家庭の場合は、僕から辞めましたけど…。塾だと、なかなか難しいですよね…、空条承太郎じゃないですけど、やれやれですね(笑)。
(N):苦労を共有できる方と話しできるのは、幸せです(笑)。
(A):ところで、その他の募集面や指導面の取り組みはいかがでしたか。
(N):もう宣伝に金をかけられないということで、自力でホームページを立ち上げることを決意しました。
すぐにはホームページはできなかったのですが、ブログを始めることができました。
(A):そうでした!そのブログが僕がStudy Gymさんを知るきっかけになったんですからね。
(N):これが効を奏したのかはわからないのですが、夏休みの講習に8名の生徒(中2が7名、中3が1名)が集まり、そのほか外部生も2名の申し込みがありました。生徒は9月に15名になりましたよ。
(A):2年目と同じように、夏から生徒が増えましたね。指導面もかなり大変だったでしょう。
(N):まだまだ余裕がないため、必死に指導しましたね。
そこで、夏から秋の優先事項は、英数国の基礎作りを徹底しました。特に英・国は長文問題に慣れるべく、毎日長文問題と単語力増強に取り組みます。
数学は、中3の教科書を進んでいた学校の進度が遅いため、平方根と2次方程式が7割、一次関数の基礎が3割です。
初年度の秋に駆け込んできた中3が、夏休み中の短期間に点数の伸びる理社に勉強が傾きすぎて受験を失敗していたため、それを教訓に、夏期講習は英語・数学の時間が全体の6~7割になるくらい、とにかく英数の土台作りに専念しました(模試の成績は11月から急上昇)。
理社科の中1・中2の復習は秋から本格的にやりました。受験英数の知識が吸収できる頭になった生徒には、理社科の指導でほとんど困難はなかったですね。
(A):そうしてまた、3月には指導の成果が出るわけですね。
(N):この年も中3生は、全員合格でした。なによりも、生徒がうちの塾を好きになってくれたことがうれしかったです。
(A):この3年目というのは、さまざまな出来事があった中でStudy Gymの指導や運営の方針の大枠が出来上がった年と言えるのではないでしょうか。教訓とか、指導方針で学んだことを教えてください。
(N):指導面では次の2点ですね。
「力の少ない生徒は、なるべく早い時期に力がついていることを実感させ、のせてしまう。」
「基礎のある生徒は、最初は、手っ取り早く伸びる理社でなく英数にじっくり取り組ませる。」
あと、教訓としては、
「安いことを売りにすると、塾を渡り歩く問題児やモンスターマザーが来る。」
っていうことに尽きますね(笑)。
(つづく) 次回は2008年~2009年編、そしてどんな塾を目指すのかについて。
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・第3話 全員合格が始まった2年目
安達(A):1年目のかなりなご苦労はわかりました。そうすると、2年目に向けては合格実績とかアピール材料をつくって、次年度につなげなければならないですよね。受験生の頑張りはいかがでしたか。
長山(N):最初の中3生1名は残念ながら不合格でした。新学期生の募集の方も4月に中3と小6の兄弟の入会があったものの、在籍数は6名という状況でした。相変わらず危機的状況のままでしたよ。
(A):……、う~ん、なんと申しますか、きっ厳しいっていうレベルではないですね。
(N):とにかく一生懸命指導するしかないと必死に指導続けました。しかし、あまり長時間拘束してスパルタ式の授業を行ったため、中2生の1名が5月退塾です。
資金はいよいよ厳しくなり、チラシを打つこともためらわれるくらいに追い込まれました。
(A):な、何か打開策はあったんですか?
(N):仕方がないので,塾生全員に頭を下げて、友人の紹介を依頼したところ。一人の中3生が2名の友人を、期末試験対策講座に2名の友人を紹介してくれました。彼は、そのまま入塾してくれました。
涙が出るほどありがたかったですね。
もう一人の中3生は4人の同級生を夏期講習生として連れてきてくれました。中1の基礎もできてないような生徒が3分の2だったのですが、とにかく必死に授業しました。
(A):そういたしますと、塾生たちのおかげで、なんとか夏期講習生の頭数がそろったということですね。でも、そのころは先生お一人でしたから、指導面ではご苦労なさったでしょうね。
夏期講習に集まった中3は、合計9名になりました。講師1名で個別指導で回せない状況になったので、6名までのグループ指導で授業を展開します。
ところが、その生徒たちから
『理社科の授業のレベルが高すぎる!』
とクレームがついたのです。どんな授業をしていたかというと、自作の穴埋めプリントで知識の抜けを見つけ、簡単な補足説明をして受験問題集に進む方式です。
つまり、ある程度知識があることを前提にした授業でした。あとで、模試の結果を見てわかったのですが、この9名のうち6名は、500点満点の模試で100点台半ばから後半というレベルだったのです。
答案はどの教科も20点台から30点台、特に、英・数は中1の段階からできていなかったのです。このほかのできる方の3人でも、基礎学力は心もとなくて、全く想定した指導レベルが高すぎたってことです。
ここで授業のスタイルを変えることにしました。
『とにかく基礎の徹底を。』
に方針を変更したのです。
(A):「基礎の徹底」と一口に言っても、さまざまな方法がありますよね。具体的にはどんな感じの指導をなされたのですか。
(N):一言でいうと、
「合法的かつ有効なことなら、どんな大変ことをしてでも成績を上げる。」
ということです。
指導グループを組み替え、下位の学力のグループには集団塾のように、ホワイトボードを使って講義をしました。
ただし、記憶容量が、今まで経験したことないくらい小さいため、極限まで記憶すべき内容を絞り込んだ板書を組み、まずそれをノートに丁寧に写させたのです。
なにせ、彼らには、初めノートをとる習慣はなかったものですから…。
そして、そのノートの中に書いてあるのと全く同じ事を1問1答プリント→定期試験レベルの演習問題プリント→受験問題集の基本問題の順番できちんとできるまで何度でも繰り返します。
こういう時、何回でも類題演習が何度でもできる吉備システム(メビウス)はとても便利でしたね。既存の教材ではレベルが合わずに困ったときは、補助教材をメビウスで自作しながら授業を続けました。
(A):なるほど。理社科の対応として、かなり工夫されていますね。他の教科、国英数とかトータル的な指導計画も工夫なさったのではないですか。
(N):英語・国語は長文読解練習をさせようとしましが、この年はうまく行かなかったですね。
しかし、数学の基礎計算練習の反復と、この授業で、数学は平均で10点、理社はそれぞれ15~20点、トータルの点数も40点くらい上がってくれました。それで何とか形になる成績へと変貌してくれましたね。
(A):それはすごいですね。そうすると。生徒たちの中にもかなりの意識変革があったのでしょう。
(N):短期間に力がついているのがわかったらしく、夏休み中は野獣の軍団(笑)のようだった生徒達も、一生懸命に塾に通ってくれるようになりましたね。
学力の大幅に不足な彼らのために、この年は3時間×週3日の受験対策講座というメニューをつくりました。
自分としても大手塾時代を含めて初めての試みでした。
「勉強時間が全然足りない生徒には物理的限界まで授業を入れるしかない!」
と、目一杯補講をしましたね~。学力は低いが、幸い頭の悪い生徒ではなかったため、目覚しく成績を伸ばす生徒が複数出てきました。
生徒たちのおかげで元気になりましたよ。
その後、この生徒たちの友人の中3生3人が入会し、生徒数15名。ここで初めて単月で売り上げが運営経費を上回りました。ようやく、経営にも光が見えてきたのです。
(A):いや~、よかったですね。と、いいますか、その時の頑張りがなければ、2008年のこの場所にはStudy Gymは存在してないですよね(笑)。
……気まずい沈黙が3.4秒ほど……
失礼しました(汗)。さて、その基礎を作ってくれた生徒たちの進路状況はいかがでしたか。
(N):おかげさまで、この年の中3生は全員合格です! そして、この年から受験生全員合格の伝統が始まったのです…。
(つづく) 次回は、運営方針と父母対応の狭間を描く3年目編です。
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・第2話 苦労した1年目
安達(A):それにしても、自分の塾を作るとなると多額の開業資金とか準備期間が必要になりますよね。その辺はどうされたのですか。
長山(N):開業資金は、母名義の預金の半分を遺産相続したものを活用しました。一戸建ての家が一軒新築できるくらいの額がありましたかね。
父にこのお金で塾を始めてよいか相談したところ、許可が出たため、塾を始める決心をしました。
しかし、具体的なプランは全くなかったため、1年間を準備期間とし、プランを練りました。個別専門塾で勤務を続けながら、自腹で塾経営セミナーに参加し、情報を得たりもしましたね。
(A):2005年6月にこのような立地条件のよいところに開校なさったのですね。わずか2~3か月で開校準備をすますのはなかなか大変でなかったですか。
(N):2月一杯までは元の職場で生徒の受験指導があり、仕事と並行して準備をすることなど、全くできなかったですね。
そのため、公立高入試を終えてから退職し、現在地のテナント契約をし、入居するというありさまでしたよ。
3月~4月は人の動く期間であり、新規開設なら必死に宣伝をしなければならない時期に、間取りを考えていたり、教室で使う家具や備品を買い揃えていたんです。
一人の知り合いもいない場所に乗り込んでの開設なのに、なぜか根拠のない自信を持っていましたね。
実は、吉備システム(Super学習メビウス)などを導入しており、これらが画期的な秘密兵器だと思っていたのです。
(A):メビウスと言いますと、もちろんウルトラマンではなく(笑)、e-トレみたいなティーチングシステムですか。
(N):ええ、そうですよ。この画面(左図)のようにPCを通して、個々の生徒に合わせたプリント教材を出力できます。このようなメニューから、生徒ごとに必要な教材を選ぶことができるのです。
『これさえあれば、時期はずれだろうと何だろうと人は集まってくる。絶対成功しますよ。』
という吉備システム販売社長の言葉を何の疑いもなく信じてしまいましたね。思えば、これが大きな間違いだったんですけど…。
(A):生徒募集は順調に進んだのですか。僕の感覚では、6月という時期は中途半端なので、けっこう大変だったのではないかと…。
(N):すべてがそろい、宣伝活動を開始したのはGW明けからです。
6月1日の新規開講を目指し、宣伝活動を開始するも、約1万枚のチラシを折り込んでも、初回は電話が一本もならず大きなショックを受けましたね~。
(A):えっ!そんな状況だったんですか。では、いつ頃に入塾希望があったのですか。
(N):確か、3回目くらいだったと思いますが、チラシのキャッチコピーを新規開講から期末試験対策講座実施に変えてやっと2人の講座生の応募がありました。
記念すべき第1号の生徒は、中2の女の子で、科目は英数でした。
この頃の私は英語の指導にあまり自身がなかったため、迷わず、吉備システムの中に登載されているパック問題を出力してやらせました。
結果、印象は最悪。
すごく期待していた親子の期待を見事に裏切り、生徒の母から一言。
「他の塾とやり方が違って、娘がわかりにくいと言っている。」
契約期間中はいちおう通ってくれたが、継続はしなかったですね。最終日にお礼の電話を入れると、母親から一言。
『お宅ダメですよ・・・・。』
頭をたたき割られた様なショックを受けました。機械に頼ろうとした私の罪だったのです。
もう一人の男子は理科だったため、継続はしなかったのですが、夏期講習を申し込んでくれました。結局、この子が塾生第1号になったのです。
(A):その後、1年目の運営はいかがでしたか。どうしても、開業1年目というのは苦労ばかりが多く、経営的にも苦しいというのが一般的ですが…。
(N):その後も宣伝をつづけますが、結局、映像授業をメインにした宣伝で申し込んだ生徒は0名という状況でした。
「やはり自分で授業をやらなければダメだ。」
と当初のプランをすべて放り出し、サービスの中身を最初から作り直しました。夏期講習には他に2名の申し込み(中1・1名、中3・1名)があり、初年度の夏は3名で夏期講習を実施しました。
しかし、無駄に宣伝活動を行っていたため経費がかさみ、毎月40万円程度の赤字経営が続きましたね。
休み明けの生徒数は3名です(中1・2名、中2・1名)。資金もどんどん減り、9月までに半分くらいになってしまいました。
『このまま行くと1年で資金が尽きてしまう。』
と中間試験対策の宣伝を打ちます。その結果、2名の外部生が集まりました。3人の塾生、それと2名の外部生に必死に試験対策の授業をし、その結果成績が大幅アップして生徒および親御さんから喜ばれました。
その後、11月に中3生がよその塾から転塾してきて、塾生4名、冬休み明けに講座生が1名入塾。初年度の在籍数は5名で終わりました。
正直、資金は4分の1くらいに減っていました。このまま生徒が集まらなければ、翌年の9月に廃業しなければならない状況まで追い込まれたのです…。
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ここまでのお話を聞く限り、0から塾を立ち上げるのはかなり難しいということが実感できます。もし、自分の地盤地域での開業であれば、ここまでの苦労はなかったかも知れません。
しかし、元の職場から独立なさった方が旧来の地盤で開業する場合、さまざまなトラブル(訴訟など)に巻き込まれたケースも多々あります。
実際、岩見沢市にかつて存在したM塾などは、経営者が元勤めていた大手塾との間に、大きなトラブルや妨害活動が発生し、経営的に苦しんで廃業したそうです。
そういう意味では、長山先生の選択は正しかったとも言えるでしょう。もちろん、次年度からStudy Gymの新たなる挑戦が始まっていきます……。
(つづく) 次回は、基礎を作った2年目のお話です。
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お待たせしました。今日からは第3章になります。第1部から2部を通じて、私教育をいろいろ論じていますと、頑張る私塾の姿がなかなか見えてこないことが反省として残ってきます。
そこで、第3章ではそんなさまざまな私塾の姿をご紹介していこうという趣旨で始めていきます。記念すべき第1回は宮城県の“Study Gym”さんです。
古くからの読者さんなら、トップページにリンクバナーが早い時期から貼られているのでご存知でしょうが、僕がこの塾に注目しているのは、生徒個々を真摯に見つめ、日々指導を進化させている姿勢が、道内の私塾にも参考になる点が多いからです。
それでは、はじめていきましょう……。
◎「Study Gym 2009年への挑戦!」
・第1話 理想とする私塾の創造へ
JR仙石線・多賀城駅を降り、駅裏に向かってとぼとぼ5分程度歩いていくと、踏切の手前から自転車置き場の向こうになにやら四角いビルが見えてきます。
ここの2階が今回の舞台、Study Gymが居を構えているところなのです。
1階のピザ屋さんをしり目に、ビルわきの入り口からStudy Gymと書かれたドアをノックしますと、塾長の長山先生がお出迎えしてくれました。
「先生、今日はいろいろとご苦労話も含めて聞かせてください!」
とまあ、例によって不躾なご挨拶をしつつ、取材を始めたのですが、長山先生には終始にこやかに語って頂きました。
長山先生は、北海道宗谷管内豊富町のご出身です。函館ラ・サール高校ご卒業後、首都圏の著名大学に進学され、大学卒業後はさる大手塾で約20年間教鞭をとられたのちに、宮城県多賀城市に開業なさいました。
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安達(A):北海道に戻って、塾を開こうとは思わなかったのですか。
長山先生(N):多賀城市を選んだのは、なにより自宅から近いことが理由です。塾というのは長時間労働になることは見えていましたし、何かあったときすぐ駆けつけられる場所の方がよいと考えました。
私の実家が近くにあるため、当初候補地に挙げたのは、塩釜市・多賀城市・利府町・多賀城市と境界を接する仙台市宮城野区西端の地域。その中で自分が良いと考える場所に気に入った物件があったのが多賀城市なのです。
また、大手塾の後に勤めた個別専門塾には大変お世話になったので、生徒が移ってこないよう離れた場所にと考えたのも、この場所を選んだ一因です。
(A):なぜ、個人塾を開業しようと考えられたのですか。また、先生の塾の指導形態は個別指導が中心なのですけど、集団指導の塾にしようとは考えなかったのですか。
(N):塾を開業しようと考えたきっかけは、大手塾を退職後に就職した個別指導塾での業務がきっかけです。
大手塾時代とは違い、クラス開設規定数・進度など気にせず授業できることの素晴らしさを知りました。反面、一人ひとりが違う科目なための予習量の多さ、時間割組みの大変さも知りましたがね(笑)。
初めは、この塾で、営業活動に追われないこと、膨大な報告書、時間講師の採用教育、など膨大な業務に忙殺されないことに幸せを感じていたのですが、そこに集まる生徒のだらしなさ、レベルの低い生徒の多さにも驚きました。
その塾は、生徒に実力をつけさせて高校進学をさせることを目的にしているのではなく、どこにも受け入れてもらえない低学力の生徒を受け入れて、対価をもらうことを目的としていました。
ここにいてもただ時間が過ぎてゆくだけで、自分の成長にはつながらない。そう思うと、どうしても自分の塾がやりたくなったのです。
集団指導の塾を選ばなかったのは、運営上・指導上の次のような問題点を抱えていたからです。
①クラスが成立するほど同じ学年、同じ学力レベルの生徒は集められないだろうと思っていた。
②集団授業をやるには自分は苦手な教科がありすぎるため。
その個別指導専門塾では、約5年間働いていました。しかし、そこで働く前から担当経験があったのは、数・理・社のみで、英・国は全く教えたことがありません。国語はともかく、英語がきちんと教えられないようでは集団指導塾はやってゆけないと思っていました。
③成績上位層は大手進学塾にいく。自分の所に来るのは成績下位層だろう。下位層で集団授業は成立しない。
成績下位者はじっと座って話をきいていることはできません。勤めていたのは、科目選択制の個別指導塾です。試験前になっても、契約の教科以外の指導をしません。
選択教科は点数が上がっても、それ以外の教科の点数が悪く、それが足を引っ張って、トータルとしての点数はなかなか上がらないのです。
それで、仕方なく、当時の塾長に内緒で理社科の無料補講をしてました。(私の担当教室の生徒は選択教科がみな英数だったため。)
しかし、そのときの生徒たちは、集中して話が聞けない。ノートは取らない。長時間集中していることはできない。
私は超人的能力を持ったカリスマ講師ではありません。この生徒達をコントロールして授業を展開してゆく自信はありませんでした。
そのような事情もあり、多賀城市のこの場所で個別指導塾として開業したのですが、以前勤めていた塾への遠慮と言いますか、そこの生徒が移ってこないよう離れた場所に立地したわけです。しかし、これが立ち上げの時期を大いに苦しいものにすることになったのです。
(つづく) 次回は、開校1年目の苦労話など…
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あらかじめ申し上げますが、今回は第3章ではありません。今朝のSセミナー(R会グループ)の折り込みチラシを見まして、一言いいたくなったので書いているだけです。
“激変!高校入試を分析!”と題して、合格ボーダーラインが大幅に下がったことを解説している内容なのですが、
「合否ボーダーラインは当初の予想以上に大きく下げることが予想されます。」
とか、
「札幌南の従来のボーダーは内申Bランク以上で当日270点程度でしたが、今年は当日点225~230点と40点近く下がることが予想されます。」
とか、
「これからの受験生にとって険しい道のりが待っていることは間違いありません。」
とか、まあ言いたいことはわかりますが、なんかおかしくないですか?
自分たちの会社が提示したボーダーを変更せざるをえなかったことには一切ふれていませんし(R会HPも当初のまま)、最後の表現は明らかに、現中1・2生に対してだけで、受験を終えた中3生に対するねぎらいの言葉はないですね。
で、TVで放映したり、HPで提示したボーダーラインが混乱のもとになったことに対する謝罪はないんですかね?書き方が、自分たちの責任には一切ふれずに、あたかも他人事のようになっているのも……。
もう時期外れの言い回しですみません。小泉元首相ではありませんが、怒るというよりも笑ってしまうような…、そんな感じです。
田中賢介選手……、困った塾のイメージキャラクターやってますね…。
まあ、3月14・15日に新年度の保護者説明会をやるそうですから、ボーダーラインの騒動が気になる方は、担当者に質問してはいかがですか。どんな回答をしたかわかったら、こちらにもご一報くださいね。
少しは、真摯に謝罪の言葉でも入っていれば、塾の印象は変わるというのにやれやれです……。
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