★こどもクラブ買収中止、進学会、税務処理に問題と判断。
進学会は12日、6月に基本合意した幼児教育のこどもクラブ(札幌市)の買収を中止したと発表した。基本合意を締結後、詳細な資産査定を実施した結果、会計処理や税務処理に問題があると判断したため。2009年3月期の業績予想には織り込んでおらず影響はない。
こどもクラブは一歳児から小学校低学年を対象とした幼児教室を道内外で展開。80教室で会員約5000人を抱えていた。進学会はこどもクラブと同社の管理会社、新日本教育(札幌市)の2社を買収し、幼児から高校生までの一貫教育体制を整える計画だった。
買収価格などを決定するため、外部の公認会計士や税理士による査定を実施したところ、2社の会計処理基準や管理体制が、上場会社の子会社としては不十分だったと判断し、買収の中止を決めた。
また同日、教育・人材サービスのヒューマンホールディングス子会社のヒューマンエヌディー(東京・新宿)から進学塾事業を今月一日付で無償で譲り受けたと発表した。ヒューマンエヌディーは2007年、札幌市で小中学生を対象とした学習塾事業を始めたが、業績が振るわず11月末での撤退を決定。学期途中の撤退で児童・生徒が学習する場を失うため、進学会が児童・生徒約100人と教室、講師の一部を引き継いだ。
出典:『日本経済新聞』2008年12月13日付
なんかもったいない決定のようにも思えますが、仕方ないのでしょうね。もともと進学会は塾業界内でも経営的に優良企業として有名です。しかし、最近のサブプライムローン問題に端を発した世界同時株安の影響を受け、財務状態は悪化しているのは11月17日付で掲載した通りです。
その分、こどもクラブの財務状態の悪さがひっかかったというわけですかね。そうすると進学会は、既存のコース設定で中学受験などへの対応コースを構築できるかが課題です。狙っていたはずの幼小中高一貫体制を自社のみでできるのか、今後も注目しましょう。