久しぶりに更新です。更新が滞った大人の事情は……、察してください。
★授業分割 学力アップ 福岡・梅林中 1コマ25分 集中力持続
学力の二極化が深刻化するなか、福岡市城南区の梅林中学校(田村茂校長、374人)が一部の授業で1コマ50分を半分にする短時間授業に取り組んでいる。
生徒の集中力を保つとともに、増えたコマを割り振って主要教科をほぼ毎日設け、基礎学力の定着を目指す試み。理科の実験では、分割分を足してゆとりを持たせるなどメリハリもつけた。
文部科学省によると2分割授業は全国的に珍しい取り組みで、学校側は学力がアップしたと説明している。
■主要教科 ほぼ毎日学習
1年の教室で、授業開始のチャイムの少し前に数学が始まった。生徒は教諭の計算問題に答え、方程式を解く。開始から25分。教諭が授業を切り上げると、代わりに英語教諭が入室。終了のチャイムまで単語学習やリーディングを進めた。
短時間授業は昨秋導入した。全国と同様、学力の低位層が増える傾向があり、集中力が続かない生徒もいたため、それぞれ週3コマだった1年の数学と英語の1コマを半分に分割。増えたコマを授業のない日に回して各週4コマにし、基礎内容の反復学習に充てた。
一方で、2年は、数学の1コマを25分授業にして理科実験に充当。75分あると3つの実験も可能で、失敗してもやり直しがきく。穴田篤志さん(14)は「ゆっくり学べて、化学式も覚えやすい」と話す。
学校のアンケートに、生徒には「授業の進み方が遅い」などの意見もあったが、6割は評価。「50分授業は飽きることもある」と言う2年の東歩佳さん(14)のように、多くは集中力が増す効果を実感している様子だ。
9月に実施された民間主催の5教科テストで、同校2年の平均点が福岡県の平均を上回った。1年前よりその差が拡大し、学校側は学力向上の手応えをつかんでいる。
同省によると、このような時間割の弾力的な運用は「モジュール学習」と呼ばれ、取り組んでいる学校はあるが、1コマを2分割する試みは「聞いたことがない」(教育課程課)。福岡市教育委員会は研究指定して効果に注目する。
同校教務主任の古賀成幸教諭(48)は「時間割作成は大変だが、生徒が分かりやすい授業をさらに進めるため改善を加えたい」と話している。
出典:『西日本新聞夕刊』2008年10月24日付
学習塾の指導時間が、60分や80分、長ければ100分が主流となり、1コマの長時間化が進んでいる私教育の立場から考えると、初聞では「なんじゃそりゃ!」と感じるのではないでしょうか。
しかし、よくよく考えてみるとキレやすい現代っ子の集中力が長時間持つはずはないでしょう。それゆえに、長時間指導の塾では、終了時間の告知をしないで集中させようとする無謀な方針をとるところもあります。
現に「いつ授業が終わるか」わからせないように、大手塾では教室に時計を設置していないところもあったりしますから。
指導時間が短いことは、生徒主導で考えれば、集中力を持続させやすいことにつながるといってよいでしょう。理には叶っていますし、現に成績向上につながっているのですからよい試みです。
このような工夫のできる福岡梅林中の先生方には、無条件で称賛を贈ります。
と同時に、学力低下が叫ばれる中で無策の北海道!すこし検討してみてはどうですか。
あと、私教育にも苦言として、長時間化の功罪を考えてほしいものです。授業を長時間化するのは、ほとんどが時間割作成上の経営効率の問題です。講師の配置上、週に何回もその教室に派遣できないという理由から1コマを長時間化するのはいかがなものでしょうか。
道内の大手塾でもさすがに最近は減りましたが、1教室分しかスペースのない会場がかつては多数存在し、週3回:各2時間の指導を1教科ずつ割り振っていたことを思うと、この梅林中の試みはとても新鮮です。
「いえ、私達の塾では1コマを細かく区切って指導しますから問題はありません。」
という反論をするなら、短慮としか言えないでしょう。
同じ教科が続くことには、結局変わりはないからです。生徒が頭を切り替えるには、指導教科も変わった方がいいのではないですか?
塾講師の中にも、細切れの指導には嫌悪感を持つ者がいるといいます。それは、指導マニュアルが長時間授業を基本に構築されている弊害ではないでしょうか。
もっと生徒本意で、時間割やカリキュラムを考えることも私教育には責任があるのではないでしょうか。