★公立高入試 裁量問題を30校が選択 道教委発表 半数は札幌市内
道教委は5日、公立高校入試で応用力を重視する問題を各校が選択できる「学校裁量問題」制度に関し、来春から同問題を選択する学校名を発表した。入試で学力テストを行う道内239校のうち、地域の進学校を中心に1割強に当たる30校が選択し、札幌市内は半数の15校が選択する。
裁量問題は5教科のうち国語、数学、英語の3教科で作成。各教科で標準問題の大問の1つをより難しい応用問題に差し替える。裁量問題の配点は教科によって異なるが、1教科60点満点で15~20点程度とみられる。道教委は裁量問題の具体例を示す予定はないとしている。札幌の市立高は全日制普通科がある全6校が選択。道内十四管内で裁量問題を選択した高校が1つもないのは日高や留萌など5管内だった。
出典:『北海道新聞』2008年9月6日付
〇2009年度入試で「学校裁量問題」を選択する学校(赤字は市立高)
「※」を付けた学校は、普通科を含む全学科で選択しています。
【石狩学区】 札幌(東 西 南 北 月寒 北陵 手稲 稲雲 国際情報※)
札幌(旭丘 開成※ 藻岩 清田※ 新川 平岸※) 千歳※ 北広島
【渡島学区】 函館中部 市立函館
【後志学区】 小樽潮陵
【空知学区】 岩見沢東
【上川学区】 旭川(東 西※ 北 凌雲)
【網走学区】 北見北斗
【胆振学区】 室蘭栄※ 苫小牧東
【十勝学区】 帯広柏葉
【釧路学区】 釧路湖陵※
今回の「裁量問題」の採択に関しては、学校単位での選択がルールだったようです。そのため、複数の学科のある学校の場合、全学科で「裁量問題」を受験生に課す形になっています。
この制度は、進学校としての価値づけを強化する意味もあると考えていますが、実情と合わないケースもあります。
というのは、複数学科が併設されている学校の場合、志願する段階で第1~4志望を記入できるため、全学科導入せざるを得ないからです。
①上記校で採択に無理のある学校・学科
・札幌国際情報 流通サービス科(最低Fランク 最低学力170程度)
情報システム科(最低Fランク 最低学力155程度)
・千歳 国際教養・国際流通科(最低Fランク 最低学力150程度)
②本来採択すべきなのに非導入の学校・学科
・【石狩学区】大麻 普通科(最低Eランク 最低学力220程度) ※北広島とほぼ同レベル
・【空知北学区】滝川 理数科(最低Dランク 最低学力220程度) ※岩見沢東とほぼ同レベル
①の国際情報と千歳に関しては、2008年8月道コンのように、発展的な学力を課す必要がない生徒にまで、「裁量問題」の対応を強いることになります。
この2校は、不必要な受験対策をせねばならない層がかなりいるわけですから、採択が正しいかどうかには疑問が残ります。
②のうち、滝川高校理数科は、仕方ない事情があります。併設の普通科の最低ラインがFランク、150点という現状のため、学科間の差が乖離しすぎと判断したためでしょう。
札幌国際情報と千歳の2校も、受験生本位で考えれば、滝川と同じ選択をすべきだったのではないでしょうか。
また大麻に関しては、最近の不人気(出願倍率が1.0倍前後)ゆえ、採択を見送ったのではないでしょうか。
道コン事務局等の分析では、札幌東の高倍率化をさけるために、白石区・厚別区からの流入が見込まれるのにです。おそらく、それを見越して志願増を確保するための姑息な策としか思えません。
次年度、このままの形になるようでしたら、国際情報・千歳・大麻の3校の良識を疑います。