★「先生、戻って」児童の手紙で担任続ける 大分の小学校
大分県の08年度教員採用試験で得点改ざんにより合格したとされる20人に8日、採用取り消しや退職の辞令が交付された。臨時講師にならずに学校を去る担任は7人。この日、5カ月余りをともに過ごした児童に別れを告げた。「先生、戻ってきて」。一度は教壇を離れる決意をしながら、子どもたちの手紙に励まされ、担任を続けることにした教員もいる。
県中部の小学校では8日、始業式のあった1日から休んでいた男性教員が出勤した。
「先生!」。姿を見ると、教室にいた約30人の児童が廊下まで駆け寄った。児童と会うのは夏休み中の登校日以来、約1カ月ぶり。教員の表情にも笑顔が戻った。
自分や親に不正の心当たりはない。どんな経緯で得点が改ざんされたのか、まったく解明されないままだ。自分の採用を取り消しながら、県教委の内部の処分は甘いと思い、わだかまりが消えない。
「もう、こんな県教委のもとで教えられない」。男性は自主退職はせず、臨時講師としても学校に残らないことをいったんは決意した。
「話を聞いてくれる先生が大好き。やめないで」「会えなくなって、悲しくて涙が出てきました」「もっともっといっしょに勉強したり遊んだりしてほしい」
5日夜、担任するクラスの児童から手紙が家に届いた。保護者も「先生には3月まで続けてほしい」と書いていた。「担任としての責任を最後まで果たすべきか」。一晩悩み、臨時講師として担任を続けることを校長に伝えた。
来年4月以降、教員を続けるかどうかはまだ迷っている。大分県の教員採用試験を受け直すつもりはない。
それでも、子どもたちと再会した喜びは格別だった。「来年3月まで、思い出をいっぱいつくりたい」
出典:『朝日新聞』2008年9月9日付(一部抜粋)
この記事を読んで、胸が詰まりました。大分県教育委員会の今回の処分の非情な面がクローズアップされているからです。
各種報道にもあったように、贈収賄に関係した一部の採用試験受験者以外に、帳尻を合わせるために点数操作された者もいるわけです。
不採用とする処置に関しては、さまざまな意見があるでしょうが、贈収賄に関与した者だけに留めておくべきでなかったのでしょうか。
「まさか、自分が不合格だったとは。」それを知らずに勤務していた教員は大きなショックを受けたことでしょう。
結局、大分県教育委員会は、細かな背景調査を実施する能力がまるでないことを理由に、数値的な操作データのみをもとにした処分を下したわけです。
悪しき慣習と無能なメンバーで構成された組織は、組織としての責任を取らず、表面を整うための形式的に近い処分をした。こんな教育委員会は、大阪府橋下知事でなくても「クソ教育委員会!」と叫びたくなるでしょう。