気がついたら、4か月も“夜スペ”の話題にふれていない……。困ったもんです。
ただ、4か月もたつと“夜スペ”の話題もいろいろと進展が出てきます。その後の経過について、何回かに分けて考察していきます。
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(1)その後の杉並区和田中の取り組みについて
ご存知のように、“夜スペ”を企画した藤原和博校長は、3月31日付で校長を辞し、4月からは同じ民間出身の代田昭久氏が引き継いでいます。
その代田校長の次なる改革は、“夜スペ”の機会拡大でした。具体的に申し上げると、次のように改革しています。
①5月下旬からは、成績に関係なく希望者全員の受け入れを開始する。
1月スタート時には、資格試験を実施し、合格した現中3生18人を選抜してコースをスタートさせたわけですが、5月下旬より追加メンバーのクラスを作っています。
代田校長の考えは「もっと勉強したい子には全員にチャンスをあたえたい」という、とても寛容な考え方でした。新たに中3生129名に募集したところ、24名が応募してきたということです。
1月スタート時と異なったことは何かというと、資格試験を実施せず、希望者をすべて受け入れたということです。
“夜スペ”の指導を行う「学習塾SAPIX」は、前にもふれたように首都圏著名高校の合格実績が優れた進学塾です。SAPIXの指導レベルにすべての生徒が対応できるかという問題点が生じるわけですが、その点は次のように対応しています。
②個別指導部門をつくり、「家庭教師のトライ」が新規参入
①のように、まず希望者全員にSAPIXの指導を体験させます。指導内容が自分に合わないと感じた生徒へは、「家庭教師のトライ」が派遣した講師による個別指導が受けられるということです。
教育の機会均等という観点から考えて、この取り組みはかなり前進と言えるでしょう。“夜スペ”スタート時の非難の中に「上位生のみを対象とした指導をすることが不公平である。」という意見が根強くありましたので、そういった非難をした人々は矛先を下げるしかないでしょう。
ある程度のレベル分け指導もできる素地ができたのですから、この形で公教育と私教育の連携を推進してほしいものです。
ただ、1点だけ、気になることがあります。
しかし、何で「トライ」なんでしょう。確かに家庭教師業界では「トライ」は著名ですが、影のイメージも多いところです。そのイメージを払拭するために参入したと考えると、何か汚い企業的な駆け引きがあったようにも感じます。
他の私教育企業も、企業イメージのアップのため“夜スペ”に参入する動きが出始めています。その辺のところは次回にて。