本来なら、今回は対論編③なのですが、いろいろと夜スペニュースが出回ってますので、その話をさせていただきます。
まずは、東京で行ったアンケートの記事です。
「夜スペ」賛成57%。多摩市の調査会社アンケート(東京)
杉並区立和田中学校で1月下旬から始まった進学塾講師による有料の夜間授業「夜スペシャル(夜スペ)」について、多摩市の調査会社「キャリア・マム」(堤香苗社長)が会員を対象に行ったアンケート結果をまとめた。賛成は57・8%に上り、好意的に受け止める人が多かった。
同社は、主婦のマーケティングリサーチ(市場調査)を中心に事業を展開しており、会員には小、中学生の子どもを持つ母親が多い。身近な問題として「夜スペ」に対する考えを知ろうと、1月11~15日、同社のホームページ上でアンケートを実施。20~50歳代の男女計393人が回答した。
「夜スペ」への賛否では、賛成が57・8%、反対は42・2%だった。賛成理由では、「塾より安い」「意欲のある子どもには、いい機会」などが多く、反対理由では「成績上位者に絞ることで格差が生じる」がほぼ半数を占めた。
また、「子どもが通う(予定の)中学校でも同じ取り組みを実施してほしいか」では、「やってほしい」が43・5%で、「やってほしくはない」の24・4%を大きく上回った。「通い慣れた中学校だと安心。(塾に比べ)費用が半額なのもうれしい」(川崎市の40歳代女性)など、安心感と割安感への期待が反映された。一方、対象者を成績上位者に限定していることについては「いじめにつながるのでは」(多摩市の女性)といった批判も目立った。
同社は、「さらに他の学校に広がる可能性はある。教師以外の専門家による授業の導入を要望する声もあり、民間参入への期待が高まっているのでは」としている。
出典:『読売新聞』2008年3月7日付
このアンケートを見る限り、小中学生の親である主婦層には「私教育の参入」は かなり好意的に見られているといってよいでしょう。反対意見が42.2%ありますが、その理由の半数が「成績上位者に絞ることで格差が生じる」ということなので、中下位者に対応する夜スペを実施するなら、賛成意見に回る層をかなり含んでいるといってよいのでないでしょうか。
小中学生の子を持つ親世代にとって、“夜スペ”への好意的な反応は公教育不安に直面していることの表れと言ってよいのでないでしょうか。和田中1校での実施は、今後へのモデルケースですから、類推を静かに見守って検証すべきでしょう。
しかし、愚かな都民がいるのも悲しい事実です。
「夜スペ」は公共施設の目的外使用 正式実施の中止求め仮処分申請
東京都杉並区の区立和田中学校(藤原和博校長)が、大手進学塾と提携して試験的に実施している有料の受験対策授業「夜スペシャル(夜スペ)」をめぐり、同区の住民49人が24日、「夜スペは公共施設の目的外使用」などとして、区などに4月からの正式実施の中止を求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
申立人には、和田中の保護者は含まれていない。申立人らは、夜スペが大手進学塾1社と契約を結んでいることから、公共施設が一部企業の営利目的で使用されることになり、違法行為に当たると主張している。
夜スペをめぐっては、当初、東京都教委が義務教育の機会均等の観点から問題があると指摘したが、協議の結果、「学力向上という公共の利益のためで違法には当たらない」と判断。今年1月から試行的に実施されている。
出典:『産経新聞』2008年3月24日付
この仮処分を申請した住民たちには、どんな不利益があったというのでしょうか。和田中の施設を借りることを断られたとでも言うのですかね。直接の不利益が存在しないのに訴えることを世間では「ひがみ」「やっかみ」と言いませんか?
この動きには、何か裏があるような気がするのは私だけでしょうか。反対勢力である教員組合グループとか区議会で反対を表明した某政党の関係者によって扇動された胡散臭い雰囲気がプンプン臭ってきます。
まあ、斬新な行動する際には、変化についていけない(受け入れられない)人々の阻止行動が伴うので、しかたないかもしれませんね。
ちなみに、この仮処分申請よりも漫画家楳図かずお邸「まことちゃんハウス」の赤白塗装に対する申請のほうが100倍は理知的でないでしょうか。何せ、直接の不利益があると考えての申請ですから。