中学生模試に関する私の本音としては、高校生の模試のように予備校各社が主催するものを複数受験する機会がある方がよいと考えています。
高校生の模試の場合、代ゼミや進研模試はやや易しめ、全統模試が中レベル、駿台がやや難しめというようなレベル分けができているのも一つですし、高校で複数の模試を受験できるのもよいきっかけとなっていると思います。
しかし、道内の中学校においては“北海道文化協会”作成の「学力テスト」以外は受験することはできないのが現状です。10数年前の「業者テスト問題」さえなければ、もっと違ったことになっていたのではと感じます。たとえば、道コンを中学校単位で受験できれば……、なんて考えたりもします。
しかも、「学力テスト」自体、各中学校での実施回数が極端に減ってきています。私が中学3年生のころは、年間で10回もの学力テストを実施していましたが、今では総合ABC以外に4月あたりに1回実施する程度と、かつての4割程度しか実施していません。
学力テストが多いと教育現場がじっくりと指導出来ないというのが言い訳のようですが、テストとは、生徒に学習のきっかけを与える存在として考えると、その論法には単に楽をしたい北教組的な発想が色濃く反映していないでしょうか?
だから、進路指導で指標がなく、ちょっと昨年度より難しくなっただけでまともな進路指導ができない教員が多いのでしょう。もちろん、学校単位でしか得点結果を集計できない現状が原因になっているのも悲しい事実です。
それならば、全道のできるだけ多くの生徒が受験する模試が存在した方が生徒のためになるのでは、と考えてみたほうがよいでしょう。
現時点での最良の方法は、各塾の模試を1本化することと思います。秀英予備校も増進会も練成会も道コンを実施するとよいのではないでしょうか。
この考えは、かなり荒唐無稽のように感じる方も多いでしょうが、意外に各社にメリットがあるのです。
秀英や増進会の講習費用をみると、テスト代は別途となっていることに皆さんはお気づきでしょうか?その理由は、明らかに道コンの存在です。中学生の模試価値観には、道コンがかなり大きな評価となっているのは紛れもない事実でしょう。
つまり、道コンを受験できない塾というだけで講習募集にはマイナス要素が働くのです。そのため、秀英予備校も増進会も、自社テストの実施日を道コンの標準実施日に合わせています。道コンを受験したい講習生に対応できるための措置です。
ここで、実施模試を道コンにスイッチした場合、模試の違いというマイナス面が解消できるのです。ただ、自社模試の放棄というのに2社は抵抗を感じるという考えもあるでしょう。
しかし、自社模試を実施している他塾でも、道コンに参加しているケースは現に存在しています。栄光ゼミナールや能開センターがその例です。秀英に関しては北海道での覇権を奪取するためにその選択をしてもメリットはあるでしょう。
増進会は、北海道大手塾の古参であるプライドもあるのでなかなか踏み切れないかもしれませんが、最近の他社との提携や合併から判断すると、それほどの障害はないでしょう。むしろ、講習募集へのプラス効果が見込まれますから。
道コンを主催する進学舎は、以上の2社への営業活動を実施する発想があれば互いのメリットを認識させるのはそう難しくはないと思えます。しかも、この2社が参加すれば、練成会も参加せざるを得なくなります。結果として、大手3塾はすべて道コンを受験する道を選ぶでしょう。
大手塾の教務スタッフが道コンに参画することにより、問題の質的向上も見込まれますし、独占的な模試市場を確保する進学舎も全道の生徒の6割以上が受験する一大模試を主催できるので、メリットは大きいでしょう。
結果としてより精査されたデータを受験生に提供できるのです。
ただ、実現にはかなりのハードルがあるのは事実でしょう。しかし、進学舎が北海道の生徒の将来を真剣に考えて行動するなら、不可能ではありません。今まで参加していなかった2社への営業活動を開始すべきではないでしょうか。
この案には、デメリットよりもメリットが多く存在すると各社が認識して、判断していただければ北海道の中学生が安心できる模試市場ができるのではないでしょうか。
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