【お願い】
記載事項の重複を極力避けますので、今回からの内容に入る前に、初回(2月20日付)の指導時間数・指導内容の追加・復活をお読みになって頂けたら幸いです。
小学校算数での追加・復活内容に関しては、次の点が注目です。
●小学4年…複雑な計算の必要な際に用いられていた『電卓を適宣用いる』という項目を全面的に削除。すべて筆算で行うことを促して計算力を高める(小5・6も同様)。
●小学5年…台形、ひし形の面積公式の復活。円周率は「3.14」を用いることを明記。
●小学6年…角柱や円柱の体積公式の復活。
これらの内容改定は、ハッキリ言って目新しいものはありません。単に1992年学習指導要領の内容に戻しただけです。これは、中学生でも同様です。文科省の意図するところが何なのかがわかりにくい改定です。
日本の算数・数学能力のピークが1992~2001年であったと考える方は、ほぼいないでしょう。それにもかかわらず92年スタイルに戻したのには、学校週5日制を維持した時間数の中で取り入れられる内容の限界がここであったということでないでしょうか。
まあ、電卓廃止に関しては、当然といえば当然です。複雑な小数計算も筆算を用いるようにしていただくのは、思考力アップにつながりますので問題ないでしょう。
また、2002年度学習指導要領で明記されていた、小数計算の桁制限の記載がなくなりましたので、小数第○位までということにこだわらずに扱えるようになるのは歓迎です。
図形に関しては、中学数学でも同じ問題点を指摘しますが、公式というものは「何故その関係を導けるか」を徹底指導しなければ、単なる暗記ものに成り下がってしまいます。
例えば、台形の面積公式が削除された2002年度改定の際、三角形2分割によって面積を求める方法を導いたことを昇華させ、公式の導入方法を指導することが盛り込まれていなければ、まったく意味をなさない改定になってしまいます。
そのような導入指導がなされているか、一応、考え方から学ぶとは指導要領に記載されてはいますが、各教科書会社の取り組み方には差が出るところでしょう。ただ、公式を覚えるのではなく、導く思考力を育むことが指導される事を祈っています。
→台形、ひし形の面積公式が何故成立するかを忘れた方は、「続きを読む」をご覧ください。

