数学・理科・英語に限らず、主要教科(国語・社会)すべてが、指導時間増となりました。では、実際に授業を受ける生徒たちへの時間的影響はどうなるのでしょう?中学生を例に考えていきます。
◎中学の時間数の変化(週当たり)
(1)指導時間が変わらない教科…音楽、美術、技術・家庭
(2)指導時間増となる教科…保健体育
(3)その他…選択教科は廃止、総合学習は減少。
1年間(35週)での学習時間は、計1015時間(全学年とも)です。1週に直すと29時間ですから、週5日のうち4日間は6時間授業、1日だけ5時間授業という計算になります。
ちなみに、現行は28時間です。ということは、「たかが1時間しか授業は増えない。」ということが現実です。こんなことで「ゆとり教育」から脱却できるのでしょうか? 問題点を次のようにまとめてみました。
◎時間数からみた各教科の問題点(中学校)
(1)全学年とも時間増となったのは英語のみ(週3→4時間)。数・理は、週3時間のままの学年が存在している。
→国際社会への対応力をつけるために英語教育に重点を置く、といえば聞こえはいいですが、ますます間違った方向へと進んでいる気がします。詳細は、別項目にて。数理は、時間数が増加した分、指導内容も比例して増えるため、単なる詰め込みの増加になる危険性があります。
(2)国語の指導時間が、中2のみで増加。中3の週3時間は現状維持。
→英語の時間増に対し、国語を軽視しすぎに思われます。語学教科の問題点は、別項目にて。
(3)総合学習が週当たり1.4~2時間と、思ったほど削減されていない。
→巷の予想では、週1時間にして他教科に振り分けを大きくすると考えられていた。その分が、国語・社会の時間数に影響しています。
私の考えとしては、国語の時間数が少ないことが気がかりですし、理科の時間数はもっと増やさないと理科嫌いの増長につながる改定では?という疑念が消えません。