大手塾の広報・宣伝・勧誘などに関して、今回はお話していきます。
私(安達)が、大手に限らず問題視している勧誘活動が1つあります。何かと申しますと金品(図書券など)を利用した生徒勧誘のことです。
週刊ポスト2007年3月の記事にもありました、S英予備校の生徒勧誘のための研修ビデオの一件は社会倫理を逸脱した論外の行為ですが、他の塾でも新規塾生1名紹介ごとに500~2000円の図書券を在籍する生徒に渡すことを告知して勧誘活動を生徒にさせることは、残念ながら多くの塾でとられている手法です。
大手塾に限らず、個人塾でも採用しているところはあります。例えば、札幌市北区のKゼミなどがあります。この塾の場合、道コン実施の際に試験官をおかずにカンニングし放題になったり、授業中にお菓子を食べてもよいなど、運営面での問題が多々あります。どうも、金品で塾生を獲得しようとする塾は、それなりのレベルなのかとがっかりしてしまいます。
営利目的の企業といえど、教育に携わる塾業界では、子供たちの健全的な精神的成長を促す責務があるでしょう。ローティーンの生徒たちに、いわば金をつかませるようなことで友達を売るに等しい行動をさせるのには、教育を商売としている企業にとって正しいと言えるのでしょうか。
どの塾がというよりも、すべての塾がそのような行為をやめてほしい。塾生が友人を紹介するなら、その塾の指導を信頼しているからこそ勧誘する。そのような流れは作れないのでしょうか。
「本当はしたくない。しかし、他塾がやる以上うちもせねばならない。」
という話も聞いたことがあります。それなら、一斉に止めればいいのではないのですか。金品ばらまき勧誘は、麻薬的な効果があり、一度手に染めたら止められないという言い分は聞きあきました。業界全体でやめませんか?
次にお話しするのは、合格実績数に関してです。公取のガイドラインに沿って数値を公表するの当然として、それは単年度ごとの比較にする方がよいのではないでしょうか。藤井はこの件でかなり怒っていましたが、それもわかります。
HZ会の札幌地区DMでは、同一紙面で札幌圏の進学校の実績は単年度、他地区は41年分の累計で実績が発表されています。この手法ははっきりいって逆効果なのです。
現に、父母から「よっぽど札幌以外は集まってないんだね。」と思われています。かえって、業績のマイナス部分を浮き立たせる結果になっていることを気付かれてはいいのではと思います。
確かに、ライバル塾に実績数で大きく水をあけられている現状を認め難いというのもあるのでしょうが、ここは潔く単年度発表に踏み切って頂きたいですね。
そこで、こういうとよいのです。
「私達は、今後この実績を踏まえて、地域の皆様の進学に貢献する指導を構築していきます。私達の真の姿を見てください。」とね。
大手というプライドが、逆に足かせとなっているのなら、一度下野して作り直すのもかっこいいと私は思います。
3つめは広告の内容とその折り込み回数です。大手塾は11月から12月中旬にかけてほぼ毎週、新聞にチラシを折り込みますが、多すぎないでしょうか。
大手であるほど塾の存在は認知されているのですから、8週近くのうち6週分くらいは無駄な広告費を使っているようにしか思えません。
私はB3サイズのチラシを4ページ紙面にして、メッセージ+告知部分を凝縮したものを2回も打てば十分に思えます。
毎回の紙面を見ていると、重複した無駄な告知も多いと見受けられます。特にR会系の教育情報で片面を埋め尽くすやり方は、「私達は他塾よりもこれだけ立派なことをやっています」という過剰アピールにしか思われていません。そこにある情報は、どの塾でも抑えているレベルなのですから。
大手なのですから、シーズン6~8回もチラシは必要ないでしょう。現に、評判がいきわたっている地域塾では、チラシはシーズン1回というところも多いですよ。
チラシを減らして浮いた経費(図書券代も含めて)を、今いる塾生に還元してはいかがですか。そうすれば、もっと多くの無料ゼミができるでしょうし、月謝を下げることも可能なはずです。
これだけ経済が冷え込んで、非正規雇用の問題などが噴出する昨今、教育費を捻出することが厳しいご家庭も増えてきています。
1家庭の単価を上げるのではなく、多くの方々に受講していただく方向への転換も必要でないでしょうか。そのための企業努力は、大手塾にはまだまだ不足していると思えます。
相対評価のころと異なり、各学校の占有率を上げても個々の生徒の通知表評価を伸ばせるのですから、考え直してほしいものです。
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