さて、前回の塾講師O君に関してですが、ある意味悲劇的な結末だったようですね。彼は、会社から見捨てられて、今までの功績をすべて否定された形で退職したようですから。
結局のところ、アルバイト学生は所詮アルバイトにすぎないということでしょう。正社員へ雇用の道がなければ、ただのボランティアにすぎない現状、これは今の日本社会の抱える問題と気持ちよくリンクしています。
ならば、アルバイト期間中は、自分が納得する行動をやり遂げればいいのではないでしょうか。私は、冷たい言い方かもしれませんが、対生徒よりも自分の将来を大事に考える方が利口と言わざるを得ないのです。
ただし、一生懸命なのは講師の命であることには間違いありません。生徒たちには、先生として見てほしいと望みます。そうでなければ、講師は道を誤ってしまうのですから。
まあ感想はここまでにして、7章はそろそろ終わりましょう。塾講師というのは、自分もやっていたから言えるのですが、とても微妙な職業であると思います。
学校教員のように立場は保証されているわけでなく、業績と生徒の評判に左右される世界。長年やっているとボロボロになるでしょう。
A君もD君も、家庭教師を生業とするようになってから、人間性を取り戻したといってます。素直に、目の前にいる生徒だけに全力投球できる環境が、人としての生き方を思いだすことができたということのようです。
もちろん、2人とも稼ぎよりも生き甲斐を求めるタイプですから、「塾講師にはもう戻りたくない」と、本気で考えているようです。
家庭教師の利点の1つに、自らが生徒を選ぶことができることを上げることができるでしょう。不特定多数の、生徒の分を外れる子供たちを指導しなくてもよいのが楽ということなのでしょうかね。
私が残念に思うのは、道内大手塾で講師として辣腕をふるっていた人物が、近年大量に退職しているということです。講師として望むことが、会社の方針と合わなくなってのことなのでしょうが、企業側は講師をただの駒としか考えていないのではないでしょうか。
アルバイト講師であろうと社員講師であろうと同じです。講師を大切にしないと、企業の根幹にかかわることくらい気付いてほしいものです。
しかし、大手塾は管理が楽な方へとスイッチしているようです。楽な管理形態とは、何かというと個別指導塾です。
第8章は、個別指導について、お話していきます。もちろん、今まで触れていなかった家庭教師も交えてお話しする予定です。では、皆様、またの機会に。
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