私がかつて勤めていた塾は規模の小さな塾が多いので、6章はブレインのA君から寄稿された内容をもとに構築していきます。
A君の勤めていた塾は、このブログにたびたび登場する大手塾R会です。なんでもアルバイト学生から社員の管理や時間割作成まで、時には連日徹夜しながら業務をこなし、いわば副支店長的な地位であったとのことです。
ちなみに私の勤めていた塾は、いくつかありますが、大手塾とは運営手法が異なりますので6章のつけたし的に記載します。
ところで、夏というと、大学3年の方々は就職活動を開始することが多いようです。教育産業を第1志望として考えている方はどれだけいるのでしょう?まあ、単純に教えることが好きという動機であるなら、考え直す方が良いのではないでしょうか。
塾講師が聖職かどうかを考える前に、塾を就職先に選ぶとはどういうことかをお話しします。
【A君の寄稿より①】塾講師を志す動機
私が管理職として預かった新卒者に動機を聞いた際、一番多かったのは「子供にかかわる仕事をしたい」という理由であった。それなら学校教員を目指してもよいだろうと改めて問いただすと、「教員採用試験の採用率が低く、試験結果を受けての再就職活動は困難と考えた」「自分は受かるわけがない」などと答えるものが多かった。
人事担当社員に聞いた話では、確かに内定を出した学生の中に教員採用試験合格による辞退者も多く存在していたようである。彼らにとって塾は、学校教員の代替職なのであろうか。これでは長続きするわけはない。
A君の話によれば、彼の塾でかつて指導した生徒も新入社員として預かったことがあるそうです。「学校の先生よりも塾のほうがわかりやすかったから、自分のその道を目指した」といってくれたと、はにかみながらA君は話していました。
しかし、その社員は2年ともたず退職したそうです。なにが、問題だったのでしょう?私は、表面の華やかさで塾講師をとらえた結果と考えています。現に、A君が管理職だったある年、道東のある支店に配属された8名の社員は研修や業務の内容が合わず、全員が翌年3月までに退職したそうです。
先生をやりたいだけなら、就職先に大手塾を選ぶのは無謀です。また、定年までやり遂げるために大手塾を選ぶのも危険です。例えばA君はかなり有能だったようですが、派閥抗争の果てに退職した過去を持っています(本人談)。
大手塾はあくまでも企業ですから、他業種といえど企業にあるサラリーマン事情とは無縁ではないのです。そのなかで先生としてだけ生きていくのは不可能ですし、それだけの人材なら早期に退職を余儀なくされるでしょう。
もっとも、その程度の人間ならHZ会では採用されないでしょう。HZ会はまずは有名大学卒が有利なのはCM等でわかります。また、人事考課の大部分は授業力でないことも知人のBさんから聞いています。
というより、HZ会はアルバイト学生講師の多い塾ですから、社員には別な役割があると考えるのが当然でないでしょうか?
ならばS英予備校や近年のR会グループのように社員講師比率が高い大手塾はどうでしょう。R会グループあたりは、年間40名程度は新卒の採用者がいるようです。しかし、北海道新聞に求人広告を出すくらいですから定着率はかなり低いと考えるのが妥当です。S英も4年もてばいいほうと業界内では言われています。
とりあえずフリーターや契約社員を逃れるために就職するだけならR会やS英はいいかもしれませんが……。
※ちなみにハローワーク常連塾を知っていますか?常に求人がある塾があるのです。N進学スクールのグループです。それはそれで怖いですが……。
塾の社員に求められる資質とは?それは各社ごとに違います。採用条件を含めて次回お話しします。
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