もし、あなたが塾講師なら、究極の選択として「業務成績」と「指導力」のどちらを重視して査定してくれた方がありがたいですか?
①「業務成績」と答えた方…あなたは業績や管理能力にこだわる方です。講師として成長していくために、自己の担当する教室の全担当講師を手足の如く使える能力を身につけましょう。マネージメント能力を特化していけば、目標達成への義務感やリーダーシップも発揮できるはずです。
②「指導力」と答えた方…あなたは対生徒に対して、熱心でありたい方です。塾の命はわかりやすい指導と考え、プリント作成や教材研究などに時間をかけるはずです。また、生徒の生活や進路指導も熱心に取り組んで、常に人気者になろうとするでしょう。その能力を高めれば、CMなどへの出演機会も増えるはずです。
とまあ、雑誌の占い的な展開で始めましたが、①・②それぞれを求める場合、上記のような志向性があるはずです。自分の志向性と企業の志向性や評価基準が合致していると、その社員は会社にとって有益な人材として成長していくことでしょう。
しかし、HZ会やS英のような「業務成績」を重視する会社にも「指導力」を重視してほしいと願う社員がいるでしょうし、R会にも「業務成績」にこだわってほしいと考える社員がいるでしょう。そのような場合は、ギャップを抱えながら勤務するより他社へ転職するか独立するほうが妥当かもしれません。
ところで、同一の期間それぞれの塾会社で勤務した者は、どのような成長をするのでしょうか?ちょっと興味深い話を聞きましたのでご紹介しましょう。
現在のA君が所属する某家庭教師派遣会社の代表は、A君に対して次のように話したそうです。
「うちにはHZ会に勤めていたものも面接に来たけれども、彼らはどうやって生徒を獲得するかに興味を持っているようだね。逆に、君のようなR会系の人たちは、どういう指導をすると成績が伸びるかにこだわるね。」
この代表の発言は、なんか言い得て妙のような気がします。その後、この会社で登用されているのはA君の方ですから、家庭教師や学校教員、寺子屋的な個人塾経営者としてはR会のほうがスキルが身に着くということでしょう。
しかし、経営力がスキルとして身についているのは明らかにHZ会出身者のほうでないでしょうか?
今回協力してくれたBさんや、知人のMさんのように自分で塾を主宰して成功している方々は圧倒的にHZ会出身の方が多いですし、N進学スクール創設メンバーもHZ会出身であるということらしいです。
それに対し、R会出身で経営に成功したケースといえば、3.5章で書かせていただいた田巻代表の北見「志学会」くらいなもので、帯広や函館でR会を辞したメンバーによって設立された塾は、すべて経営危機に陥るか数年で倒産しているようです。
田巻代表は、取締役社長としてR会を率いていた人物ですから、成功するのはわかるとして(もちろん並々ならぬ経営努力があってのこと)、他の者はただの講師または地区の教務部長クラスの人物です。このレベルでは、マネージメント能力が身についていないという一つの証明でないでしょうか?
また、それぞれの地域本部の顔とも言うべき「本部長」に登用される人物像は、HZ会の場合、明らかにマネージメント能力重視です。もちろん、段階的な昇進をへて登用します。
しかし、R会ではマネージメント能力より「生徒受け」を重視して、20代半ばでも登用するケースもあります。道南のR会で現実にあったことです。その人物は、この文を読んでいる大方の予想通り、社員をまとめられずに数年で解任されたそうですがね。何と言いますか、R会では生徒受けが良ければ昇進も早いようです(今はどうかわかりませんが)。
と、今回は転職に役立つどんなスキルが身につくかを中心に書きました。逆に、長期間勤務することを、それぞれの塾会社で目指した場合のケースを次回書きます。
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