今回は、各塾の採用の手順を中心にお話しします。大手塾の内定までの道のりは大同小異あれど以下のような流れです。
①筆記試験…一般教養、指導教科教養試験(おおむね複数教科受験可能)など
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②面接…各大手塾によって、2~3段階あり。筆記試験後に集団面接を行ったり、S英のようにWEBを利用した試験を挟むケースもある。
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③最終面接…役員による面接を実施して、最終的な人物評価を行う。
※中途採用者の場合、前職で経験があるとR会やHZ会では筆記試験を免除されるケースもある。人物重視の面接が重要視される。なお、中途採用の場合、HZ会は上限28歳、R会グループは35歳、S英は30歳(高等部は40歳程度まで良いらしい)と考えるとよい。ちなみにN進学スクールは、年齢はあまり考えなくてもよいが、教育に対する情熱よりも利益を重視するかが採用の鍵になる。
これらのケースはあくまでも他社からの中途採用か新卒の場合です。HZ会やR会グループのようにアルバイト講師を採用している塾の場合、アルバイトからの登用はある意味もっとゆるくなります。講師として指導力を各地域の支店長(本部長)に認められていれば、面接などもほぼ形式的にやるだけです。
また、社員としてどのように仕事に積極的に参画するかを表現できれば概ねOKのようですし、初任給も優遇されるようです。ただし、アルバイト時の評価が並以下の場合は逆に厳しくなります。
さて、気になる労働条件というと2つあるでしょう。1つは初任給です。各塾の初任給(月給)は概ね次のようになっています(講師職のみ)。
1.HZ会…22万7000円(基本住宅手当2万7000円、指導手当2万8000円含む)。基本給は17万2000円と考えるとよい。
2.R会…基本給20万円。他に車両買い上げ手当(自車移動の社員のみ)。
3.S英予備校…大卒基本給 20万円、院卒基本給 21万500円。その他授業手当:10,000円(小中学部教師)、30,000円~120,000円(大学受験部教師)など。
はっきり言って、月額の手取りならHZ会かS英予備校が高額です。しかし、賞与に関係する基本給に関しては、R会かS英予備校のほうが有利です。
賞与に関しては、年間最大で5か月分は見込まれますが、今のご時世では3か月も出ればよい方と見ておいた方がよいでしょう。各塾とも賞与は厳しいらしく、ある時期から「昨年度実績●か月」という表記は募集要項から削除されています。
また就業時間は、HZ会とR会について記述しますが以下のようになっています。
1.HZ会…13:00~22:00(休憩1時間を含む)
2.R会…14:00~22:30(休憩30分を含む)
当然ですが、この時間で業務が終了すると思ったら大間違いです。最終授業が21:50に組まれている時間割が両塾とも存在していますし、報告や研修、清掃などを含めると0:00前に帰宅できることの方が稀です。
また、始業時間もここに提示された時刻より30分~1時間は早いと考える方が妥当です(始業会議実施のため)。新入社員は特に、早めの出勤を暗黙的な圧力を受けるケースもあります。A君が新人時代、全業務をそつなくこなし22:30に帰宅しようとしたところ(無論出勤は11:00頃にしている)、支店長から因縁をつけられて25:00まで拘束されたこともあったそうです。
まあ、月給20万程度で1日の労働時間は13時間以上になるのがこれらの塾だと思った方がよいでしょう。これを過酷と考えるか好条件と考えるかは、採用に応募する諸氏に判断はお任せします。ただし、時間外勤務手当はないですよ。全てがサービス残業になると思っていたほうがよいです。塾業界では「仕事時間の長い人間=無能な人間」という価値観があるので、手当を出す気のない塾がほとんどです。
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