大手塾の夏講チラシが飛び交う季節となりました。受験に向けた本格的な学習のスタートする中3生にとって、今からどの塾の講習を受けるか悩みどころです。
最初に申し上げますが、大手3塾であればどこに行こうと「五十歩百歩」です。日程と金銭の折り合いがつくところで受けるなら、学習効果はさほど大差はありません。指導する方法や内容がどこも似たり寄ったりだからです。指導内容よりも、交友関係・時間予算・自宅や学校からの距離などが塾選びの重要な要素ではないでしょうか。あの、3年前から夏期講習は塾戦争の政争の具に成り下がったのがこの現状を物語っているような気がします。
受験を控える中3生にとって、4年前までは夏期講習というのは中1~中2内容の総復習を効果的に行う大切な機会でした。もちろんそれは今も同じですが、開講する塾側の事情が大きく様変わりしたことが夏期講習自体の存在価値にケチをつけているような気がします。他学年にとっても同様で、そもそも夏期講習の意義とは何なのでしょうか?
(1)集団クラス夏期講習指導の必要性
①受講によってある程度の学習効果のある学年…受験を控える小6と中3
この2学年に関しては、目的がはっきりしています。受験合格に必要な学力を身に付けるという大義名分があるわけですから、生徒自身にしっかりとした自覚さえあれば効果ありでしょう。
②ほぼ効果のない学年…中1
4~7月のわずか3.5か月の内容を復習するだけになります。一部2学期の予習を取り込んでいる塾もありますが、それはサービス程度。生徒の立場で考えれば、1学期の短期間で全面的につまづいているのなら、そもそも集団指導を選択すること自体が誤りです。家庭教師か個別指導でなければ対応できないでしょう。
また、一部教科に不安があるなら、それこそ家庭教師か個別指導でのワンポイント指導のほうが効果的です。意味のない教科に費用を出さずに済みます。
③何もさせないよりはまし程度の学年…小4~5、中2
これらの学年は、中だるみしやすい緊張感のない学年ですから、少しでも勉強に気を向かせるためなら効果はあります。ただ、指導内容での効果はあまり考えない方が良いでしょう。中1と同様に一部教科に不安があるなら、家庭教師か個別指導でのワンポイント指導のほうが効果的です。
(2)塾選びのための受講の必要性
継続授業と講習授業は別物であることを認識の上で受講してください。塾サイドから考えれば、継続塾生募集のためのイベントである意味合いが大きいので、どの講師でもそこそこの指導効果を出せるように授業研修をみっちりやってきます。講習指導=継続指導と思わせることが必要だからです。
現実は、講習指導>継続指導となるケースが多々あります。どうしても塾選びとして利用したいなら、通常授業の無料体験のほうが良いでしょう。