少子化問題が声高らかに叫ばれ始めた1990年代後半から、道内の私立学校法人は徐々に「中高一貫校」を設立して生き残りを模索し始めました。それから10年余りがたち、北海道には数多くの「中高一貫校」が開校しています。
※北海道の中高一貫校に関しては、リンク集『北海道中高一貫校一覧』をご覧くだされば、所在地・概要・HPなどがわかるようになっていますのでご参照ください。
さて、これだけ多くの中高一貫校が存在するとなると、当然のように私教育サイドは中学受験を重要部門として位置付けていくのは当たり前のことです。
(1)にも書いたようにR会グループは2008年度より(株)ナガセの『四谷大塚NET』のFCとして中学受験指導へ本腰を入れたようです。
無論、HZ会も中学受験に関しては先駆者としての自負があるので2008年度2~3月のチラシ広告等で過去の実績を強烈にアピールする戦略にでていました。
それに対し、S英予備校はというとそれほど中学受験には力を入れていないようです。S英は前章(4章)で記載した様に、中学受験よりは大学進学部のほうに力点を置いているからでしょう。S英の小学部は、公立学校の生徒を対象とした学習教室という趣です。
つまり、大手で中学受験を大きく打ち出しているのはR会グループとHZ会だけになるわけです。
ちなみに中学受験の実績対象になるのは「中高一貫校」だけではなく、札幌・旭川・函館・釧路の北海道教育大学付属中学校も含まれます(募集人員は各校とも40名程度)。
中高一貫校・教育大付属中の受験指導は、今までどのように実施され、今後はどうなっていくのでしょうか。たぶん、この部門が2大手塾の牙城であったと思われる方は皆無でしょう。
日能研・栄光ゼミナール・能開センターなどの本州資本の中学受験のノウハウを持った塾が札幌圏には数多く開校していますし、地元塾でもある程度中学受験に特化した塾もあります(現役予備校TANJI、札幌円山入試研究所本部など)。
以上を踏まえて、中学受験指導のみならず小学生の塾のあり方について、第5章では考察してまいります。なお、大手塾の2008年度合格実績が出そろったら、5.5章として掲載いたします。