ではHZ会です。HZ会(SG会)は、東証1部上場、全国展開をする学習塾なので露骨に他塾・他予備校との提携は行いません。他塾の戦略を分析し、HZ会ナイズして送り出してきます。度が過ぎると、単なる模倣としか思えない展開もしますが、ある意味真剣に企業方針を考えているのではないでしょうか。
HZ会の高等部「Z会ハイスクール」には、そういったSG会の方針が反映されています。
●他の予備校との提携をしない→すべて自塾で教務構築をする。したがってDVDやBBSを使わず集団指導メインでの指導の実施。
●他塾の戦略分析→小規模教室での高校生クラスの設置や札幌南北高対象の専用教室の設置。
あくまでも、自社開発にこだわってHZ会は高等部を発展させていくつもりでしょう。特に、札幌南北高対象の専用教室にはある可能性が芽吹いています。何かというと次の点です。
●北海道に合った、難関大学向けの指導システムを将来的に構築できるのではないか。札幌南北の難関大合格率にこだわることが、結果的にそれに結び付いていく。
●英数以外の需要が発生しやすい教室となるので、塾としての国理社指導を構築できるのではないか。
2章~3章と愛読してくれた方ならば気がつくと思いますが、HZ会とR会グループの大きな違いはシステム開発能力です。HZ会は、北海道大手塾の先駆者として数々の方向性を示してきたはずです。
R会グループは中学部指導や教室展開などでHZ会を分析した結果を昇華させたのみで、自塾で先行させたものは何一つないはずです。通常テキストすら自作できない塾に、教務構築などできません。ましてや、小学部・高等部のように自塾での教務開発はすでに放棄しているのです。
R会がHZ会より優れていることはほとんどないのですが、無理くり探すとすれば、後発塾の利点を生かしてHZ会の挑戦的な失敗を冒さずに安全な道だけを歩んでいることでしょう。ですから、 「心と創造」などというR会グループの社訓は実態にそぐわない絵空事に過ぎません。
とはいえ、HZ会の示したすべての方向性が正しかったとは私は思ってはいません。むしろ、北海道塾業界へ混乱の種をまき散らしたことの方が多かったと感じます。しかし、今回の高等部への取り組みは、ある一定の方向性を高等部指導へ示してくれるはずです。成功しようと失敗しようと、その先駆性には評価できるものがあるはずです。