塾形態としての高校生指導を模索するHZ会。自塾での高校生教務構築を放棄したR会グループ。それに対し、新規参入のS英予備校は何を目標にしていくのでしょうか。
右の写真は札幌駅北口にある合同庁舎前から代ゼミ札幌校とS英予備校札幌本部を写したものです。S英予備校の大学進学部(高校部)は、この校舎のみで開講されてます。
S英の高等部がターゲットにしているのは、この立地条件から明らかです。高等部は“塾”ではなく“予備校”なのです。中学部のみ進出したとき、各校舎の機能的なデザインは各方面から注目の的でしたが、こうして代ゼミと並んで比較すると、明らかに予備校の佇まいです(S英の大きな画像は北海道学習塾ガイドで確認してください)。
もう1枚は、左が駿台・右が河合塾です。このガラス張り校舎のイメージが予備校だとすれば、S英のイメージはまさに予備校です。
中学部は塾として、生徒の得点力アップのための指導をし、高等部は予備校型のカリキュラムで大学受験を目指していく。ある意味、この流れが1企業で中高生を一貫指導していくための一つの答えのような気がします。
それでは、S英がどのような内容で高校生指導をするのか、本年度3月の広告チラシなどから検証してみると、次のことがわかります。
●高1~2生集団指導は、英数のみ。ブロードバンド指導で古典を選択可能。ただし、夏講・冬講において理社を受講できる。高3は全教科集団指導がある。
●クラス編成は学力別が主体だが、学校別クラスも設定している。
●現役高校生は、月謝制。高卒生は、授業料制になる。
なんと言いますか。予備校と塾の中間型のシステムですね。確かに高校生には月謝制受講のほうが垣根は低く感じます。しかし、他塾同様に英数のみしか指導しないのはいただけません。予備校御三家のような理社指導は期待できないようです。
結局のところ、英数のみで勝負するのが塾の高校生形態で、5教科を網羅して選択できるのが予備校です。究極の選択で、私立文系を志望する生徒は、英語しか塾では学べないということなのでしょう。これでは、予備校を選択するケースが多くなるわけですね。
塾が英数のみにこだわらざるを得ない理由、その中に大手塾の高校生部門全体の問題点が見えてきます。
