※1月末~2月初旬のこの時期には、各出版社共催の塾テキスト展示会が開催されます。多くのテキストや教材が出品されて、指導する立場の人間としては、良い刺激を得る機会でもあります。
しかし、ちょっと冷静に人間模様を観察すると、出版社の営業マンたちは売り込みに必死な姿をさらけ出しています。面白いのは、個人塾オーナーより、一部大手塾の教科担当者に饗応するケースもあったりするからです。そもそもそこに大手塾関係者がいること自体どんなもんでしょうか?
さて、北海道の大手学習塾が中学生に特化したことにより、現在まで経営が続いてきたことはご理解していただけたことと思います。特化した以上、指導システムに特色があるのが当然ですが、私が最近お会いした父母の方々から聞きますと、HZ会もR会(Sセミナー)もN塾も大差ないというご評判をいただきます。
つまり、塾選びのポイントには残念ながら指導システムという要素はほとんど入らないということです。どこでも似たり寄ったりでは、他の要素が塾選びのポイントになっているのは当たり前です。
私は、知人に塾関係者が多い関係で、いろいろと情報をもらっていますが、だいたい次のパターンで、北海道の大手塾の指導は形になっているようです。(クラス指導の場合です)
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②指導内容を確認する小テストを実施する。
→基準点未満の生徒には居残り短時間補習の実施。
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③単元末テストの実施(英数のみが多い)
→基準点未満の生徒には居残り短時間補習の実施。または補習プリント配布。
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④定期テスト対策授業の実施。
→概ね試験日2~3週間前から特別時間割を編成し、それぞれの中学校の過去のテスト問題や業者テスト(学校教材系)をプリント化して演習を繰り返す。
※ついでに言うと、北海道の塾のテスト対策以外の通常時間数は、週当たり計6~7時間。内訳としては、英語数学が各1.5~2.0時間、残りが理社国(国語を実施しない塾あり)。恐ろしいことに、この時間数はゆとり教育になる前から全く変動なし!
何が恐ろしいかというと、理科を例に説明しましょう。20年ほど前の中学校では、週に理科は4時間授業がありました。今は、2.5時間です。それなのに塾の指導時間は変わらず1時間弱。
友人の理科講師は、「昔は英語が学校で3時間なのに塾では2時間もあるのはおかしい!と思ったが、今はそれを言えなくなった。確かに中身が薄くなった分、英語よりも成績は上げやすいけどね。」と言ってました。
学校の指導時間という目安があるのに、塾は何十年も同じ割り振り時間。大手塾が作ったシステムをたいして改良していないという一つの証拠でないでしょうか。北海道の塾業界にかかわる者としては、恥ずかしいと感じます。何か改善をしてもらいたいですね。
さて、塾の本来の顔というべきテキストなどの各種教材、これは各塾で取り組みが異なります。そのお話は次回に書かせていただきます。
